頭皮に合った正しいシャンプーの選び方

毎日行なうシャンプーは、ヘアケアの基本となります。しかし、正しいシャンプーを行い、頭皮のマッサージで血流を改善しても、使用しているシャンプーが自分の頭皮や髪の毛に合っていなければ、AGAの治療の効果を落としてしまい、薄毛や抜毛の正しい予防にはなりません。 このページでは、シャンプーの基本的な種類とやその働き等を紹介していきます。

目次

シャンプーの基本である7つの要素について

自分の頭皮に合ったシャンプーを選ぶ前に、シャンプーとしていったい何が大切なのかを箇条書きで説明していきます。

洗浄力

そのシャンプーが、いったいどれだけ汚れを落とせるかが大切です。しかし、洗浄力が強すぎると、逆に髪や頭皮を傷めてしまいます。汚れをしっかりと落とし、油分を取りすぎないものが理想です。

pH(ペーハー)

pHはそのシャンプーが「酸性」なのか「アルカリ性」なのかを表す数値です。髪や皮膚と同じpH値5~6の「弱酸性」のものが、頭皮へのダメージが少ないので、その数値に近いものを選びましょう。

安全性

添加物は、体内だけでなく髪の毛や頭皮にとっても悪影響を及ぼします。そういった意味でも、無添加に近いほど安全といえます。表示指定成分などが少なければ、無添加に近いということになります。

※表示指定成分とは、昭和40年代に厚生省がアレルギー等を引き起こす恐れのある成分として指定した成分で、これらを配合している製品は容器に表示する義務があります。シャンプーなどの容器の裏に表示されている、「プロピレングリコール」や「パラベン」、「安息香酸」などがそれにあたり、これらが入ってない物を無添加製品と呼びます。

泡立ち

泡立ちは髪の毛を摩擦から守ることができるので、良いにこしたことはありません。健やかな髪のためにはプラス材料となります。

殺菌力

汚れを落とすだけでなく、頭皮に存在する細菌を殺す力があればなお良し。ただし、殺菌力が強すぎると、頭皮にとって良い影響を与える常在菌まで死滅させてしまうので、あまりにも殺菌力が強いシャンプーは考え物です。

品質持続性

通常、シャンプーは1ヶ月~3ヶ月程度の期間で使い切るものですが、その間、温度も湿度も高い室内に置いておくことになります。風呂場は雑菌が繁殖しやすい環境が整っていますので、シャンプーにも微生物が繁殖しない等、品質を長く保持できることが望まれます。

現代の技術レベルでは使用期間中に微生物が繁殖することはまずありませんが、長時間放置しても不都合が発生しないように配慮された商品が望まれます。

感覚的な「プラスα」=付加価値

泡立ちが他の商品よりも凄く良い、リラックスできる良い香りがする、他の商品よりも髪に馴染む・・・といった様に、使う人に対して付加価値が高ければ理想的。

各メーカーは、上記の基本要素を軸にして、購入した人に満足してもらえるように商品を開発しているわけです。

シャンプーの原材料の違い

シャンプーは原材料によって「石鹸系」、「高級アルコール系」、「アミノ酸系」の3つに分けられます。石油系のシャンプーもありましたが、最近では環境に配慮されてか、種類自体は少なくなっているようです。以下の表にそれぞれの特徴をまとめてみましたので、参考にしてみてください。

石鹸系 アルカリ性で洗浄力が高いのが特徴です。頭皮がオイリーな方向きですが、刺激が高めなので肌の弱い人は注意が必要です。個人差がありますが、洗い上がりが硬い感触となることもあります。
高級アルコール系(合成) 市販のシャンプーに多く、洗浄力、刺激性ともに一般的なシャンプーです。普通のタイプあるいは脂性っぽいタイプの頭皮向きです。※高級といっても、「高価」という意味ではなく、「炭素数が多い」という意味です。炭素は自然の中にある元素で、それが多いものは泡も適宜に立ち、洗浄力もちょうど良くなります。
高級アルコール系(天然) 天然オイルをもとに作られているのでナチュラルです。合成のものと同様に、普通、あるいは脂性タイプの方に向いています。
アミノ酸系(合成) 弱酸性で、肌に優しいシャンプーです。最近では、このアミノ酸系のシャンプーが人気です。洗浄力が弱めなので、普通のタイプの頭皮で頻繁にシャンプーする方向きです。
アミノ酸系(天然) 天然資源を主成分にしています。市販に比べて少々割高になりますが、皮脂を取り過ぎず、高い安全性を誇ります。アレルギー体質など、トラブル頭皮向きです。

薄毛が気になる人は刺激の少ないシャンプーを

薄毛が気になる人は、外部からの刺激に対して弱くなっていることが多いので、なるべくなら低刺激のシャンプーを選んだほうがよいでしょう。刺激が少ないシャンプー選びのポイントを以下に纏めてみます。

  1.  表示指定成分が少ないものを選ぶ。
  2.  髪や頭皮と同じpH値の、「弱酸性」のものを選ぶ。
  3.  マイルドな洗浄力のものを選ぶ。

表示成分が少ないということは、それだけ頭皮に悪影響を及ぼす可能性がある添加物が少ないということです。pH値は頭皮と同じ値の5~6辺りが良いでしょう。洗浄力に関しては、オイリーな頭皮の方だと1度のシャンプーでは満足に油分が取れない可能性がありますが、洗浄力が強いと頭皮への刺激も強いため、できればマイルドなものが良いでしょう。

頭皮の皮脂は落としすぎると、乾燥によるフケや痒みを招いてしまいます。また、体の抗体作用によって、さらに皮脂を分泌してしまうこともあります。洗浄力が弱いと、洗い上がりがすっきりせずに洗った気にならないという人もいますが、頭皮の事を考えれば、刺激の少ないシャンプーでこまめに洗う方が良いです。

薄毛が気になる人のためのシャンプー選び

薄毛や抜毛が気になってくると、少しでも頭皮に良いシャンプーを使ってみたくなるのは当たり前ですが、だからといって、メーカーが謳っているアピールポイントや、利用者の口コミを鵜呑みにせず、まずはその商品についてじっくりと調べてみることです。

頭皮以外にシャンプーを塗ってみる

そのシャンプーが自分の頭皮に合うかどうかは、そのシャンプーを実際に使ってみないと分かりません。そこで、購入したシャンプーをいきなり使うのではなく、まずは頭皮以外でチェックしてみましょう。腕等にシャンプーを塗ってみて、刺激や痒み、べたつきやカサつきを感じるならば、そのシャンプーはあなたに合っていません。

広告の内容を鵜呑みにしない

薄毛や抜毛が気になっていると、テレビCMやWEB広告等で謳われているその商品がとても良い商品に見えてしまい、たいした下調べもせずに購入してしまいがちです。しかし、当然ですが商品の良い面しかアピールしていないので、あなたにとってデメリットとなる要素が隠されているかもしれません。

どのような謳い文句があったにしても、実際に使ってみなければその効果は分かりませんので、そういった宣伝文句に惑わされないように気をつけましょう。特に、「潤い」をアピールしているシャンプーに関しては、頭皮に油分を補給することになるので、薄毛に悩んでいる男性にとっては逆効果となってしまいますので、注意が必要です。

天然成分の文字に騙されない

「天然」と聞くと、イメージとしては「なんだか良さそうだ」となりますが、自然界にも体に悪影響を及ぼすものはたくさんあります。天然成分だからといって、無条件でその製品が良いわけではありません。

高額商品に騙されない

一般的な市販のシャンプーの相場は、数百円から数千円と様々な価格帯で販売されていますが、その原価や原材料は殆ど同じです。高いからといって、必ずしもその製品が優れているとは限りません。やはり、自分の頭皮に相性が良いか悪いかで判断するべきです。

リンスは必要か?

シャンプーの後にリンスを使う人も多いと思いますが、リンスの使用にも気をつけたいところです。例えば、リンスインシャンプー等の特殊なシャンプーや、スタイリング系、リセット系のシャンプーがそれにあたります。

リンスは基本的に、皮脂を脂っこくしてしまうものです。また、シャンプーの粗悪さをカバーするために、リンス系の成分が入っていることもあります。

スタイリング系やリセット系のシャンプーは、洗浄力が強すぎるために、頭皮に悪影響を与えることがあります。また、しっかりとすすぎが出来ていないと、地肌に余分な成分が残留し、毛穴を塞いでしまうこともあります。

そういったリスクもあるので、リンスは別に使わなくてもよいのではと?考えています。ちなみに、リンスの効能は「石鹸のアルカリ分を中和させ、洗った物をしなやかにする薬剤。」とあります。石鹸系のシャンプーを使っていないのであれば、なおさらリンスは必要ないかもしれませんね。

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