自然脱毛と異常脱毛の違い

自然脱毛と異常脱毛の違いについて纏めてみます。自分に起こっている脱毛が正常なのか、何かしらの原因によって異常に脱毛しているのかを見極め、異常脱毛であれば適切な治療を行なう必要があります。

自然脱毛とは?

まず、抜毛は誰にでも必ず起こります。程度の差はありますが、成人男性で1日に平均して50~100本は抜けると言われています。また、一番抜毛が多くなると言われている春や秋等の、いわゆる「抜毛の季節」であれば、1日に200~300本の抜毛があります。

髪の毛はヘアサイクルによって成長や脱毛を繰り返しており、このヘアサイクルに基づく抜け毛はまったく問題がありません。繰り返しになりますが、正常な人でも1日に100本前後は抜けます。100本というと、実際に束ねてその様子を見たわけではありませんが、かなりの本数です。

なので、「ブラッシングの際に髪の毛がたくさん抜けた」とか「朝起きると枕に髪の毛がたくさん落ちていた」といって、ネガティブな気持ちにならないでください。頭皮に異常の無い正常な成人男性もみな、上記の例の様に、同様に髪の毛が抜け落ちているのです。

異常脱毛とは?

抜け毛の時期でも無いのに、毎日明らかに100本以上の脱毛が確認される場合、異常脱毛の可能性があります。異常脱毛とは、何らかの原因でヘアサイクルに乱れが生じてしまい、成長期が短くなり、休止期が長くなってしまうことにより発生する抜け毛です。

ヘアサイクルが乱れてしまうと、通常2~6年は成長し続けるはずの毛髪が、成長の途中で抜け落ちてしまいます。すると、次の毛髪が生えてくるまでかなりの時間を要してしまい、その間にも抜毛は進んでいきますので、結果として薄毛を招いてしまう原因となってしまいます。

異常脱毛を引き起こしてしまう原因はいくつかありますが、最も多くの原因となっているのがAGA(男性型脱毛症)です。強いストレスによる円形脱毛症や、皮脂の過剰分泌による脂漏性脱毛症等も異常な脱毛を引き起こしますが、いずれもその原因の元(ストレスの緩和や皮脂の除去等)が明確で、適切な治療方法も存在しています。

一方、AGAは男性ホルモンの異常であったり、遺伝や生活環境等が関わっているとされていますが、原因の全解明には至っておらず、100%完治させるという方法もまだ確立されていません。

自分の異常脱毛がどのタイプかを見極める

円形脱毛症や脂漏性脱毛症の原因はそれぞれで異なるため、異常脱毛=AGA(男性型脱毛症)とは決め付けずに、まずは専門外来等で医師の診断を受けるべきです。原因が違えば、治療方法も変わってきますので、誤った自己判断による独自治療はリスクが大きくなってしまいます。

以下に代表的な脱毛症の名称と症状、その原因を簡単にまとめておきます。

AGA(男性型脱毛症)

詳しくはAGA(男性型脱毛症)とは?をご覧下さい。

脂漏(しろう)性脱毛症

詳しくは脂漏性脱毛症による薄毛・抜け毛とその対処法のページをご覧下さい。

代謝異常性脱毛症

身体の健康異常によって発症する脱毛症で、喫煙(タバコの吸い過ぎ)や過剰な飲酒などの不摂生が主な原因とされています。

円形脱毛症(神経性脱毛症)

強いストレスや精神的なショックが原因で引き起こされる脱毛症です。神経性脱毛症とも言います。

ストレスによる睡眠不足でも発生し、その名の通りある範囲が同時に異常脱毛します。自己免疫機能の異常により、毛髪や毛根を異物として攻撃してしまうという説、肩こりや首の強いこりによる末梢神経異常説等も原因として挙げられます。

老人性脱毛症

老化によって細胞の働きが低下し、脱毛していく症状です。頭皮が乾燥し、血管が透けて見える特徴があります。

老化による脱毛は、人間であれば必ず遭遇する症状であり、自然な脱毛ともいえますが、日々のヘアケアや正しい生活習慣を送ることで、元気で丈夫な髪の毛を長く保つことも可能となります。

粃糠(ひこう)性脱毛症

フケが原因で発生する脱毛症で、大量に発生したフケが毛穴を塞いでしまい、それが原因で炎症を起こして脱毛してしまいます。抜け毛以外にも、湿疹やかゆみを伴うことも有ります。誤ったシャンプーの仕方や、シャンプーと頭皮の相性が悪いことが原因とも言われています。

トリコチロマニア

抜毛症(ばつもうへき)とも言われていて、炎症や男性ホルモンが原因で抜け落ちるのではなく、自ら健康な髪の毛を抜いてしまうという精神疾患です。

女性や子供にこの症状が見られることが多く、ストレスや不安が原因と言われていましたが、最近では神経細胞と脳のコミュニケーションの一部に支障があるために起こるという説も有力となっています。

出産後の脱毛症(分娩後脱毛症または産後脱毛症)

産後の抜け毛は、分娩後脱毛症または産後脱毛症とも言います。妊娠中は女性ホルモンの影響でヘアサイクルが変化するので、休止期に抜ける髪の毛が抜けずに成長するという現象がおこります。そして、出産後に女性ホルモンが正常になると、成長期が続いていた髪の毛が一気に脱毛します。

通常であれば、一年ほどで元の髪の状態に戻りますが、産後のストレスや栄養不足により、円形脱毛症を併発してしまうこともあるので、産後の体調管理には注意が必要です。

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