一時的に抜け毛が増えるショックロスとは?

自毛植毛の最大のメリットは、毛が生えなくなってしまった箇所に、「自分の髪の毛」が再び生えてくるところです。髪の毛の質や掛けた費用、医師やスタッフの技量によって程度の差はありますが、間違いなく髪の毛が生えてきます。

しかし、自毛植毛にもデメリット痛み・副作用はあり、良い面ばかりではありません。これらのマイナス面をしっかりと把握し、納得した上で自毛植毛を受ければ、これ以上無い薄毛治療となることでしょう。

そして、自毛植毛を行なった後に見られる副作用として有名なものに、「ショックロス現象」と呼ばれる、一時的な脱毛現象があります。カウンセリングにおいても、ショックロスについての説明はあると思いますが、事前知識として知っておいてもらいたい現象となります。

ショックロス(休止期脱毛)とは?

ショックロスとは、薄毛部(前頭部や頭頂部など)に新たな移植毛を入れる際、頭部に使う麻酔などが影響して、元々そこに存在していた毛髪が一時的に抜けてしまう現象を言います。

麻酔以外の原因としては、それまで何も無かった箇所に突然毛根が発生することで、その周りの毛根に十分な血流が確保されずに抜け落ちてしまうとも言われていますが、詳しい原因はまだ特定されていません。

自毛植毛において、薄毛に悩む人にとって最も恐ろしい副作用が、この抜け毛を伴うショックロスといえるでしょう。程度の差こそあれ、一時的に施術前よりも髪の毛が薄くなってしまう可能性があるわけです。

この側面だけを見れば、「手術が失敗した」とか、「騙された!」と考えてしまいそうですが、通常は1ヶ月程で抜け毛は収まります。そして、3~4ヶ月もすれば、ショックロスによって抜け落ちた箇所の髪の毛も元に戻ります。

その頃になれば、植毛した箇所からも髪の毛が伸びてきており、手術前に比べて髪の毛が増えてきたということを実感できるようになります。しかし、この抜け毛の瞬間というものは、ある意味手術以上に恐ろしい瞬間だと思います。

ショックロスによりさらに薄毛が進んでしまう可能性も・・・

自毛植毛は、そのメリットだけを見ていると、素晴らしい薄毛治療対策に思えてきますが、このショックロスによってさらに薄毛が進んでしまったという症例も存在します。100人が全て、上手くいくというわけではないのです。

このようなデメリットも理解した上で、自毛植毛を選択するのか、育毛剤による治療で凌いでいくのかは、やはり専門外来の医師と相談し、とにかくしっかりと時間を掛けてカウンセリングで話し合いを進めていくべきです。

信頼できる自毛植毛クリニックの選び方でも説明していますが、家から近いからとか、価格が安いからという理由では、絶対にクリニックを選ばないようにしましょう。

インフォームド・コンセプトセカンド・オピニオンを最重視し、その中で症例数や施術を行なった他の患者の方々とのコミュニケーションが行なえるのか等も検討事項とし、自毛植毛を受けるクリニックを絞り込んでいきましょう。

ショックロス後に髪の毛が生え揃っていく感動

ショックロスによって抜け落ちてしまった髪の毛は、3ヶ月程でまた元の髪の毛の量に戻っていきます。そして、新たに定着した毛根からも、新たに髪の毛が生えてくるのですが、三ヶ月、半年、1年と時間が経過するに従って、確実に髪の毛が増えたことを実感することができます。

自毛植毛を受けた人は、ほとんどの人がこの感動を味わっており、同じく薄毛に悩む人に勧める際に、自毛植毛を進める割合が多いと聞きます。

これは、レーシックを受けた人でも同様で、期待していた以上に見えるようになったことから、人に勧めるという行動に出る人が多いようです。

薄毛に悩んでいる人は、藁をもすがる思いで様々な方法を試す傾向にありますが、その一方で、それらの行ないが逆に薄毛をさらに加速させる結果を招くとういことは、実際に起こっています。

日本皮膚科学会が纏めたガイドラインによれば、発毛効果が最も高いとされる薄毛治療はミノキシジルとフィナステリドの服用とされていますが、その次に効果が高いとされているのが自毛植毛です。

これらの治療法以外は、残念ながらあまり効果が無いということになります。したがって、実際に効果があるとされている治療方法以外は行なわず、正しい知識を持ってAGA(男性型脱毛症)の治療に当たっていくことが重要なのです。

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