自毛植毛の種類:パンチ・グラフト法(パンチ法/パンチ式植毛法)

パンチグラフト法は、自毛植毛の理論を確立したアメリカのノーマン・オレントライヒ医師が1959年に開発した植毛法です。

主に1960年代~1990年代初頭までは、パンチグラフト法は植毛法の主流とされており、現在のミニ・グラフト植毛やマイクロ・グラフト植毛の原型となった植毛法です。

その手術方法は、後頭部などから採取したドナー部位を、約10本の毛髪を含む直径3~4mmサイズのグラフト(株)に分け、植えつけていきます。

パンチグラフト法の歴史

パンチグラフト法は、現在の植毛技術の原点とも言うべき手法ですが、ノーマン・オレントライヒ医師が開発するそのさらに前、歴史を遡っていけば、1939年に奥田庄二医師によって発案された手法が最も古い原型と言われています。(自毛植毛の歴史

しかし、ミニ・グラフト植毛やマイクロ・グラフト植毛の登場はもとより、以降に開発された、より優れた植毛方法の登場によって、現在ではほとんど行われていない植毛法となっています。

パンチグラフト法のメリット

この手法は自毛植毛の原点とも言うべき植毛方法で、その後の自毛植毛の発展に大きく寄与したことは間違いありませんが、現在では行なわれていない手法であり、大きなメリットもありません。

現在ではパンチグラフト法よりも優れた植毛法がいくつも存在していますので、あえてこの手法で自毛植毛を行なうメリットはありません。

パンチグラフト法のデメリット

上記の理由からも、現在ではこの手法による自毛植毛は殆ど行なわれていません。グラフトサイズが3mm~4mmサイズと大きく、植毛に掛かる時間も手間も少なく済むのですが、その分仕上がりが不自然となり、まばら感も出てしまうのです。

ただし、このパンチグラフト法の登場が、薄毛に悩むたくさんの人達に希望を与えたことは言うまでもありません。

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