DHT(ジヒドロテストステロン)は、テストステロンから5αリダクターゼの作用でつくられるアンドロゲンです。AGAではDHTへ反応しやすい毛包で成長期が短くなり、毛が細く短くなることが関係します。
結論
- DHTは体内に存在するホルモンで、単純な『悪玉』ではありません。
- AGAはDHTの量だけでなく、毛包側の感受性や遺伝的要因が関係します。
- 5αリダクターゼ阻害薬は対象・副作用を確認して医師が処方します。
DHTがつくられる過程
テストステロンは5αリダクターゼによってDHTへ変換されます。5αリダクターゼには型があり、フィナステリドとデュタステリドでは作用する範囲が異なります。成分名や酵素阻害という言葉だけで薬を選ばないでください。
毛包で起こる変化
AGAになりやすい部位の毛包では、DHTがアンドロゲン受容体を介して毛周期へ影響し、成長期が短くなります。その結果、太く長く育つ前に抜け、細い毛が増えます。後頭部などでは反応が異なるため、特徴的な分布になります。
治療へ結びつけるとき
- AGAの診断を確認
- 性別・年齢・妊娠可能性を確認
- フィナステリド・デュタステリドの違いを確認
- 副作用と検査への影響を確認
- 健康食品の酵素阻害表示と承認薬を混同しない
情報を安全に使うために
薄毛の原因は一つではなく、同じ症状に見えても必要な対応は異なります。急な脱毛、円形の脱毛、強いかゆみ・赤み・痛み・膿、眉毛や体毛の脱毛、全身の不調がある場合は、セルフケアだけで様子を見ず皮膚科などへ相談してください。
関連情報
旧記事から訂正した点
| 旧記事の問題 | 今回の対応 |
|---|---|
| DHTを薄毛の唯一原因として単純化 | 毛包の感受性・遺伝・部位差を追加 |
| 酵素を抑えれば必ず発毛すると読める表現 | 治療の適応・個人差・安全性を明記 |
参考資料
更新履歴・編集方針
この記事は2026年8月30日に全面改稿しました。 ホルモンを一面的に悪者とする説明を改め、毛周期と治療の位置づけを整理しました。 医学レビューは未実施です。
改訂履歴
- 初回公開日:2012年12月10日
- 2026年8月30日:公的資料に基づき全面改稿(医学レビュー未実施)
