フケ症は単に洗髪をしっかり行って衛生的な環境を心がければよいと言うわけにはいかないのが厄介なところ。フケ症に悩んでいる人の多くは毎日シャンプーをしっかり行っているにも関わらず、フケに悩んでいるのです。そういった悩みを解決するためにも、洗髪以外のフケの治療方法を見つけることが大事です。
皮脂分泌のコントロール
治し方のポイントは皮脂分泌のコントロールにあります。皮脂の分泌量が多くなると毎日のシャンプーが間に合わないほど分泌してしまい、頭皮が脂っぽくなってしまいます。
そうなるとフケの原因となる「癜風菌」という細菌が皮脂をエサに増殖してしまい、フケができやすい状態にしてしまうのです。
皮脂の分泌量を減らすには栄養バランスの取れた食生活を送ること、ストレスや疲労の蓄積を解消することなど、日常生活における対策が必要となります。
シャンプー環境
それからシャンプー環境。とくに女性に多く見られるのがシャンプーのしすぎです。清潔意識が過剰になりすぎて頭皮の健康状態に必要な分の皮脂までも除去してしまった結果、カサカサに乾燥してしまうケースが多いのです。
その結果、頭皮が剥がれ落ちて「乾性フケ」と呼ばれるフケが発生するようになります。このケースではまずゴシゴシと擦る洗い方はやめること、そして自分の頭皮に合ったシャンプーを選ぶことが治し方の大原則となります。
なお、フケ症の中には脂漏性皮膚炎やアトピー性皮膚炎といった皮膚の疾患が関わっている可能性もありますから、その場合にはそれぞれに合った治療が必要です。対策を行ってもなかなか改善されない人は一度皮膚科で詳しく検査してもらいましょう。