脂漏性脱毛症による薄毛・抜け毛とその対処法

AGA(男性型脱毛症)に悩む人の多くは、頭皮が脂ぎってしまう脂漏性の場合が多いようです。乾燥しすぎても抜毛は発生してしまうのですが、脂漏性の場合は年中その状態にあり、しかも汗をかきやすい夏場に悪化しやすい傾向にあります。そして、頭皮が脂ぎっている状態が原因で脱毛に至る症状のことを「脂漏性脱毛症」と呼びます。

脂漏性脱毛症とは?

冒頭にも説明したように、頭皮から分泌される脂(皮脂)が過剰となり、それが原因となり脱毛が発生する症状です。

分泌された皮脂が毛穴に詰まり、こびりついてしまうと、その皮脂に常在菌が異常繁殖してしまい、炎症によって毛が抜けてしまいます。皮脂自体が抜け毛を招くのではなく、それが原因で起こる炎症によって抜け毛が発生するわけです。

抜毛の原因の中でもやっかいな部類に入り、頭皮が脂っこい、いわゆる「ギトギト肌」の人に起こりやすい脱毛症として知られています。

脂漏性脱毛症の原因と症状

通常、皮脂は頭皮を守るために分泌されるものですが、ホルモンバランスの異常やストレスによって過剰な分泌が引き起こされると、皮脂が毛穴につまったり、こびりついてしまうことで毛根の働きが鈍くなってしまいます。また、髪の毛が生えてくる隙間が狭くなるので、髪の毛自体が細くなってしまいます。

過剰に分泌された皮脂は、空気に触れて酸化し、過酸化皮脂と呼ばれる物質に変化して、それが臭いの元や頭皮の炎症の原因となります。炎症が起こってしまうのは、その過酸化皮脂が頭皮や毛穴につまってしまうためです。

ホルモンバランスの異常やストレスによる過剰分泌の他にも、毎日のシャンプーが不完全で皮脂が十分に落ちていなかったり、逆に洗浄力が強すぎるシャンプーによって、皮脂を取りすぎた反動で過剰分泌を起こす場合もあります。

脂漏性脱毛症の対処方法

まずは頭皮や毛穴に溜まった余分な皮脂を取り除く必要がありますが、長い間放置された皮脂は、酸化して過酸化皮脂となってしまい、この過酸化皮脂は普通に頭皮を洗ったくらいではなかなか落ちません。

皮脂を頭皮に溜めないようにすることも重要なので、普段のシャンプーを短時間で終わらせている人は、念入りに洗うように心がけましょう。(入浴の際のシャワーとシャンプーに関して

毛穴を洗う育毛シャンプーを使用する

毛穴の洗浄をメインとした育毛シャンプーも様々な種類が販売されており、それらを使用することで毛穴につまった皮脂を取り除くことができるのですが、洗浄力が強すぎるとかえって頭皮を痛める原因となりますので、あまりにも洗浄力が強すぎるシャンプーは控えたほうが良いでしょう。

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生活習慣を見直す

正しいシャンプーを行ない、その日のうちに皮脂を洗い流して皮脂の酸化を防ぐことも大切なのですが、皮脂が過剰に分泌されてしまう原因を改善することも重要です。

そのためには、脂っこい食べ物を控え、魚や野菜中心の食生活を心がけます。ストレスが蓄積してしまうような、不規則な生活も改善する必要があります。乱れてしまった生活習慣の中では、脂漏性脱毛症の根本的な治療は行なえません。

>>生活習慣を改善してAGAを予防する

シャンプーの回数を増やす

頭皮が特に脂ぎってしまう時期は、やはり夏場です。夏場は皮脂の生成も盛んになりますので、可能であれば1日2回のシャンプーを行ないます。脂を含んだ汗は、半日置いただけでもかなりの雑菌が繁殖してしまいます。雑菌は頭皮に炎症や痒みを発生させますので、特に汗をかいた日には、時間を見つけて頭を洗うことも効果的です。

シャンプーでしっかりと洗わずとも、少し熱めのお湯を使って頭皮から脂を軽く搾り出すように洗うだけでも、かなりの汚れをとる事が出来ます。ただし、過剰なシャンプーは禁物です。皮脂を落としすぎると、体の免疫能力が過剰に働いてしまい、さらに皮脂の分泌を促す可能性があるからです。

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