頭皮の血行が悪くなってしまうことも、白髪が発生してしまう原因の一つとなってしまいます。これは、血行不良によって頭皮まで運ばれる栄養素が少なくなってしまい、毛髪を作るために必要な栄養が不足してしまうためです。
髪の毛の色を作っているメラノサイトは色素細胞と呼ばれる細胞です。血の流れが悪くなれば、細胞の働きが低下してしまいますので、結果として白髪が生えやすくなってしまうというわけです。
そこで効果的なのが、頭皮マッサージによる血流の改善です。頭皮のマッサージに関しては、頭皮マッサージで髪の毛を育てるのページでも解説しているのですが、このページではもう少し詳しく、頭皮マッサージについて紹介したいと思います。
血行不良は頭皮を硬くする
私達の頭部には、実は多くの筋肉が取り囲むように存在しています。筋肉にはたくさんの毛細血管が通っていますので、この筋肉が凝り固まってしまったり、首や肩周りの筋肉がコリによって血行不良となってしまえば、頭皮への血流も悪くなり、酸素と栄養素が髪の毛まで届かなくなってしまいます。
さらに、血行不良は頭皮を硬くする原因となります。硬くなった皮膚は炎症や湿疹が起こりやすくなります。そして、硬くなってしまった頭皮は、抜け毛や白髪の原因となってしまうのです。
頭皮は皮膚の一部であり、非常に角質が薄い部分です。これは私達の顔の皮膚にもいえることですが、角質が薄いために、他の皮膚よりも敏感なのです。なので、ちょっとした影響でも硬く緊張してしまます。この緊張が頭皮の筋肉を緊張させ、頭皮を硬くしてしまい、血流も悪化させてしまうというわけなのです。
また、不健康な食事や生活を送ることも、白髪を発生させやすくする原因となります。髪の毛は「血余」とも呼ばれており、生命維持にはあまり関係が無いために、最も後回しにされる部分だと言われています。そのため、体全体で栄養や酸素が不足してしまうと、生命維持にあまり関係のない髪や頭皮へは、周ってくる栄養素が少なくなってしまうのです。
栄養素が不足すれば、健康な髪の毛は生えにくくなってしまいます。髪の毛の色付けを行なっているメラノサイトも細胞ですから、栄養が足りなければ活動は低下し、色素を作る働きも薄れてしまうというわけです。
頭皮マッサージで血流を改善する
頭皮マッサージは、頭皮の筋肉に刺激を与えて、硬くなってしまった頭皮を柔軟に解きほぐす効果があります。頭皮の血行を改善すれば、頭皮まで栄養や酸素が運ばれやすくなりますので、頭皮マッサージは白髪対策にも良い影響を与えてくれます。
また、頭部にはたくさんのツボがあります。頭皮マッサージは頭皮の凝りをほぐし、血行促進を行うだけでなく、同時にツボ押し効果も得ることができるので、深いリラックス効果を発揮してストレス解消も期待できます。
しかし、頭皮マッサージを行なう際には、頭皮に傷を付けないように注意しましょう。爪を立てるように、ゴリゴリとマッサージを行なってしまうと、頭皮に傷を付けてしまい逆効果となってしまいます。
指のお腹部分でマッサージを行なうようにし、あまり強く押し付けるようなことは避けましょう。度の過ぎた強いマッサージは毛細血管を傷つけてしまい、頭皮環境を悪化させる原因となりかねません。
頭皮マッサージの具体的な方法
頭皮マッサージは、特に難しい技術は必要ありません。両手の指を全て使って、頭部を優しく掴みます。その状態で、頭皮を前後左右にゆっくりと動かしましょう。この際、指で頭皮をこすりつけて摩擦を起こさないようにしてください。摩擦は頭皮の炎症を招く可能性があります。
頭皮が硬い人は、この前後左右へ動かす動きがやりづらい場合がありますが、無理に動かすようなことはやめましょう。最初は少しずつで良いので、頭皮にストレスが掛からないよう、優しく動かします。
頭皮の前後運動の次は、指先(爪は立てないで)で頭皮をゆっくりと押していきます。この際、頭皮のツボを押しているようなイメージで頭皮に指圧を行なっていきます。ここでも、強く押しすぎるのは厳禁です。頭皮にダメージを与えてしまいます。
頭皮のマッサージと共に、首や肩のマッサージも行なうと効果的です。この際も、強く揉む必要はありません。手のひらで軽く掴んで、さするようなイメージでOKです。
このマッサージを、できれば毎日行ないましょう。入浴時のシャンプーの際に行なえば、時間の節約にもなりますし、頭皮マッサージを忘れることも少なくなると思います。(スカルプマッサージ(頭皮洗い)
マッサージは強くやれば気持ちが良いということもあり、ついつい力を入れてしまうことが多いのですが、頭皮にしても、首・肩にしても、「やさしくゆっくり、弱い力で」行なうのが基本です。