白髪染めの安全性

白髪染めはドラッグストアーや薬局、スーパー等でもお手軽に手に入ることから、現在では多くの人に愛用されています。白髪を染めることで、若々しい見た目を取り戻すことができますし、なによりお手軽に利用することが可能です。

しかし、安全性についてはどうなのか?と気になる方も多いと思います。特に、薄毛に悩む人にとって、白髪染めの成分が頭皮に何か悪い影響を与えてしまうのでは?と考えてしまうことでしょう。

確かに、中には白髪染めよるトラブルも過去には報告されてきました。トラブルとして代表的なものには、以下の様なものが挙げられます。

  • 頭皮の赤みやかゆみ
  • 湿疹などの炎症
  • フケなどの異常発生
  • 頭皮の強い乾燥
  • アレルギー反応による脱毛
  • ダメージヘア(枝毛、切れ毛など)
  • 頭痛や吐き気などの体調不良

しかし、最近ではより安全性の高い白髪染めが市場に求められていますので、各メーカーも安全性にはかなり力を入れています。最近では、「植物由来」を成分とした白髪染めが、頭皮に優しいということから、人気が高くなっています。

また、上記のトラブルの特徴を見てみると、「アレルギー反応」による症状が多いことに気付きます。このアレルギーは、以下に説明するバラフェニレンジアミン(PPD)が影響しています。

強いアレルギー反応を起こすPPD(バラフェニレンジアミン)

このPPD(バラフェニレンジアミン)という成分は、主に発色剤として使われています。この成分はヘアカラーに使われることが多く、白髪染めにも使用されている場合がある成分です。一般的には問題の無い成分ですが、ごく一部の人の中には、この成分に対して強いアレルギー反応を示すことがあります。

アレルギーの程度は個人差がありますが、頭皮に軽い炎症や湿疹を起こす軽いタイプの人もいれば、呼吸困難や心不全といった重篤なアレルギー反応を起こす場合もあるのです。

ヘアカラーや白髪染めが、事前のパッチテストを行なうように指示されているのは、こういったアレルギー反応を見るためなのです。過去に、ヘアカラーでアレルギーを起こした経験のある方は、白髪染め選びは慎重に行なうべきです。

薬剤師が常駐しているドラッグストアーで白髪染めを購入し、薬剤師にPPD成分が入っていないかの確認を行ないます。また、植物由来の天然成分で作られた白髪染め(ヘナ等)を選ぶようにすると良いでしょう。

パッチテストの重要性

パッチテストは、ヘアカラーや白髪染めで使用されるテスト液(1剤と2剤を適切な割合で混ぜ合わせたもの)を、腕の内側に薄く塗り、アレルギー反応を調べるテストです。

白髪染めのテスト液を腕の内側に塗った後、48時間以内に発疹や赤み、炎症、かゆみや体調不良が発生した場合は、その白髪染めに対してはアレルギー反応が起こるということになりますので、使用は中止します。

逆に、48時間を経過しても何も起こらなかった場合は、その白髪染めは問題ないということになります。

パッチテストは、色々なヘアカラーや白髪染めを使い慣れてくると、新しい商品を使った場合につい疎かになってしまう場合があります。しかし、前述したように、中には激しいアレルギー反応を示す場合もありますので、必ず行なうようにしてください。

さらに、このアレルギー反応というものは、その日の体調によって出たり出なかったりする可能性もあるのです。体調が少し悪いときだと、それまでは大丈夫だった成分に反応を示すことも有りますので、過去に使った際には大丈夫だったから今回はパッチテストは必要ない・・という風にはしないようにしてください。

アレルギー体質の人が使える白髪染めは?

では、バラフェニレンジアミンや、その外の成分に対してアレルギー反応が出る場合、どういった白髪染めを使用すればよいのでしょうか?薄毛や白髪はコンプレックスとなってしまうので、出来れば対処できる方法を探したいというのは、人間誰しも一緒です。

そこで、アレルギー体質の人でも安心して使用できる白髪染めがあります。それが天然由来成分で作られている白髪染めです。最近はCMでも紹介されることが多くなってきたのですが、「ヘナ」を利用した白髪染めが大変人気が高くなっています。

「ヘナ」は、古来より化粧品や髪染めに利用されてきた植物で、天然のトリートメント効果と殺菌作用を持っている、オレンジ色の天然染料のことです。ヘナの優れている点は、髪や肌に刺激を与えることなく、アレルギー体質の人でも安心して利用することができ点です。

特にアレルギー反応が出ない人も、頭皮に優しいという理由から使用しており、現在では多くのユーザーに支持されています。

白髪染め=抜け毛になるわけではない

冒頭でも箇条書きで説明したように、白髪染めはまったくの無害というわけではありません。中には、アレルギー反応によって頭皮に炎症を起こし、抜け毛を発生させる要因となる場合もあります。

しかし、そういった特別な例を除いて、白髪染めの成分が脱毛を促すということはまずありません。「白髪染めを使ったら髪の毛が抜けた」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、それは白髪染めを塗る際の摩擦によって、ヘアサイクルの休止期に入っていた「抜けやすい髪の毛」が抜けただけという場合が多いのです。

以下のページでも、白髪染めと脱毛の関係について書いていますので、このページの内容と併せて、一読してみてください。

>>白髪染めを行なうと髪の毛が抜けてしまう?

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