白髪染めは髪の毛を痛める?

髪の毛はすでに死んでしまった細胞が集まって作られています(爪も同様です)。なので、白髪染めを使うことで髪の毛を痛める、というのは少し表現がおかしいのですが、このページでは「髪の毛を痛める」という表現で統一させています。

さて、白髪染めやヘアカラーを使うことで、髪の毛を痛めてしまったという声は良く挙がってくるのですが、実際に白髪染めを使うことによって、髪の毛にはどのような変化が起こっているのでしょうか?

白髪を染め上げる一連の流れと仕組み

まず、白髪染めやヘアカラーの仕組みを説明します。白髪染めには、アルカリ剤や科学染料、過酸化水素水等の薬剤が配合されています。これらの薬剤を混ぜ合わせることで、髪の毛を染め上げることができるようになります。

この染め上げる仕組みですが、まずアルカリ剤が髪の毛のキューティクルを開き、一度髪の毛を脱色してしまいます。脱色後、次に毛髪の内部に科学染料が浸透していきます。そして最後に、過酸化水素水が科学染料と反応、結合して、髪の内部に染料を定着させるというわけです。

先にも述べましたが、白髪染めやヘアカラーを使うことで、キューティクルは開いたままの状態となってしまいます。しかし、髪の毛はすでに死んでしまった細胞たちの集まりなので、このキューティクルは自力では元には戻りません。コンディショナーやトリートメントを使って、髪の毛の表面や内部をコーティングする必要があるのはそのためです。

そして、一度開いてしまったキューティクルは、時間が経てばそのまま剥がれ落ちてしまいます。この一連の流れが「髪の毛が痛んでいる」と表現される要因となるわけです。

このように、白髪染めはキューティクルを痛めてしまいます。これが白髪染めによって引き起こされるダメージヘアの原因なのです。そのため、白髪染めを高い頻度で利用していると、キューティクルがどんどん剥がれ落ちていってしまうので、髪の毛のダメージがどんどんとひどくなっていき、パサつきやひろがり、うねりだけでなく、切れ毛や枝毛などが引き起こされてしまいます。

天然由来の髪の毛に優しい白髪染めを使ってみる

白髪染めを何度も繰り返して使っているうちに、髪の毛はいつのまにか痛んでしまいます。しかし、白髪はどんどんと伸びてきますので、そのままにしておけば、また白髪が目立つようになってしまいます。そこでおすすめなのが、天然成分で作られている白髪染めです。

一般的な白髪染めに配合されている科学染料は髪の毛を痛めてしまいますが、天然由来の染料(ヘナやクチナシ、アナトー、ウコン、藍など)を用いている白髪染めを使うようにすると、髪にダメージを与えるどころか天然のトリートメント効果を髪に付与しながら、白髪染めを行なうことができるようになります。

天然成分によって作られた白髪染めは、その殆どがトリートメントタイプとして販売されていますので、普段使っているシャンプー後のトリートメントを変更するだけで良いので、非常にお手軽ともいえます。

デメリットよりもメリットの方が多い天然成分由来の白髪染め

天然成分由来の白髪染めも万能ではありません。従来の白髪染めほどは均一に染まらず、一度の使用で全ての白髪が染まるわけでありません。使うほどに徐々に染まっていく特性がありますので、即効性を求める方には向いていません。

ただし、そういったデメリットを差し引いても、毎日お手軽に使える点や、髪にツヤやハリを取り戻す点、頭皮に優しく、新しく白髪が生えてきても目立たない点など、メリットの方が多いので、白髪がさほど多くない女性であっても、愛用しているユーザーが増えているのです。

頭皮が敏感で、通常の白髪染めが使えない方や、自然に白髪を染め上げていきたい方には、天然成分で構成された白髪染めがお勧めです。

 

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