いつも頭皮がかゆい、かゆくて勉強や仕事に身が入らないといった悩みを抱えている人も多いようです。この頭皮のかゆみに関してはさまざまな原因が考えられるため、自分がどういった原因で抱えているのかを把握したうえで適切な対策を行っていく必要があります。
フケが多いとかゆみも強くなる
まずフケが多い人。フケと頭皮のかゆみの関係には大きく2つの要素があります。ひとつは頭皮の乾燥による乾性フケ。シャンプーのしすぎで皮脂をとりすぎてしまうなど頭皮が乾燥した状態になるとかゆみが生じるとともにかくと頭皮が剥がれ落ちてフケになります。
もうひとつは皮脂の過剰分泌による脂性フケ。皮脂やフケが毛穴を塞いでしまうことで細菌が繁殖するとその周囲に炎症が生じます。それがかゆみをもたらすほか、放置しておくと炎症の範囲が広がってしまう恐れもあります。
頭皮トラブルによる痒み
他にはこれもフケと深く関わってきますが、頭皮トラブルが原因の可能性があります。女性に増えているのがアレルギー性皮膚炎。肌に合わない刺激の強いシャンプーを使用することで頭皮が傷んで炎症を起こしてしまうのです。
それから脂漏性皮膚炎。こちらは皮脂の過剰分泌やバリア機能の低下などでマラセチアという真菌の一種が異常に繁殖して発症する皮膚炎と言われています。大量のフケが伴うほか、脱毛症へと発展するケースもあります。
清潔にしていても痒みは発生する
このように、頭皮のかゆみは必ずしも不潔な状態だから発生するわけではありません。清潔を意識して毎日シャンプーを行っているにも関わらずかゆくなることもありますし、生活習慣の乱れが引き起こすこともあります。自分の生活環境の見直しも含めて頭皮の環境を確認してみる必要がありそうです。
また、毎日利用しているシャンプーが原因となる場合もあります。シャンプーに含まれている界面活性剤が強すぎることが主な原因なのですが、アミノ酸系のシャンプーや石けんシャンプーといった、頭皮にやさしいシャンプーに変更しただけで痒みやフケが治まったという事例も実際にありますので、シャンプー選びは特に慎重に行いたいものです。