白髪染めを行なった後は、すぐにシャンプーで洗い流してしまいましょう。白髪染めの成分が髪の毛に付着したままで放置してしまうと、色ムラを発生させたり、髪の毛や頭皮に余計なダメージを蓄積させてしまいます。
白髪染め後のシャンプーの役割
白髪染めの説明書にも、染めた後はすぐにシャンプーで洗い流すようにと書かれています。シャンプーを行なうことで、髪の毛に付着した染料を洗い流すことが一番の目的なのですが、他にもシャンプーを行なう意味があります。
それは、科学染料によって開いてしまったキューティクルを元に戻す役割です。髪の毛はすでに死んでしまった細胞たちの集まりなので、一度開いてしまったキューティクルを、自力で元に戻すことはできません。
キューティクルは、本来は弱酸性で閉じた状態を維持しています。しかし、白髪染めはアルカリ性なので、キューティクルが開いてしまいます。シャンプーは弱酸性の性質を持っていますので、シャンプーを行なうことで、アルカリ性となった髪の毛を再び酸性へと中和し、キューティクルの開きを元に戻すというわけです。
このキューティクルが開いた状態をそのままにしてしまうと、ドライヤーやブラッシング等でキューティクルはどんどんと剥がれ落ちてしまいます。剥がれ落ちた箇所からは染料も落ちてしまい、せっかく染め上げた髪の毛に色ムラが発生してしまうのです。
シャンプーとトリートメントで入念に洗う
白髪染めを行なった後は、入念に洗い流して白髪染めは終了となります。シャンプーは基本的には2度洗いで、1度目は軽く洗い流し、2度目で念入りに洗い流します。
シャンプーの手順を詳しく書きます。まずは、シャンプーに入る前にシャワーでしっかりとすすぎを行ないます。すすぎを行なったお湯が透明になるまでしっかりと洗い流しましょう。
次に、1度目のシャンプーを行ないます。この1度目はしっかりと洗うというよりは、シャンプーを泡立てて軽く洗い上げる程度でOKです。そして、2度目のシャンプーを入念に行ない、完全に染料を洗い流します。
シャンプー後は、トリートメントとコンディショナーを行ないます。この二つを使って、髪の毛のキューティクルをしっかりと保護します。ちなみに、トリートメントとコンディショナーはそれぞれで役割が違います。
トリートメント
トリートメントは、髪の内部に浸透して傷んだ髪を修復する効果を持っています。白髪染め後の髪の毛の内部は、かなりのダメージを受けていますので、トリートメントでしっかりと補修してあげましょう。
コンディショナー
コンディショナーは髪の表面に保護膜を形成する役目を持っています。白髪染め後の乱れたキューティクルは完全に元に戻るまで時間がかかり、とても刺激に弱い状態が続きます。そこで、コンディショナーを使ってキューティクルを整えつつ、周りを保護する機能を付加させるのです。
また、コンディショナーは酸性のものが多く、開いたキューティクルを元に戻す効果も作用もあります。
最後に、トリートメントとコンディショナーを洗い流して白髪染めは完了となります。できればこの二つは1週間程続けて、髪の毛のキューティクルの修復に努めましょう。
白髪染め後のヘアケアをしっかり行なって置けば、色ムラの防止にもなりますし、髪の毛のダメージを最小限に抑える事ができます。