水分補給が髪の毛に与える影響なんてあるの?と思う人も多いかもしれませんが、こまめな水分補給は毛髪に潤いを与えてくれますし、栄養をしっかりと運ぶための手助けにもなります。なぜなら、人間の体は60%程が水分で出来ており、毛髪も10%程の水分を含んでいます。そして、毛髪に栄養や酸素を運ぶのは血液ですが、その血液も50%が水分で構成されています。
水分が不足すれば、血液中に水分が少なくなり、どろどろ血液となって血流も悪くなってしまいます。そうなれば、毛髪に栄養や酸素が行き渡らなくなりますので、元気な髪の毛が育ってこなくなるのです。
人間は一日にどれくらいの水分が必要か?
健康な人間が、1日に排出する水分は、尿が約1,000~1,500ml、便で約900ml、生理的に失われるものが約100mlと、合計で約2,000~2,500mlもの水分が失われています。その一方で、食事から摂取する水分は約1,000mlです。体内での代謝水が約200mlと言われているので、その数値で計算すれば、飲料水として必要になってくる水分は、1日で約800~1,300mlとなります。
しかし、上記の摂取量はあくまで何もしない状態を例に出していますので、例えば運動等で少し汗をかいたという場合なら、少し多めに水分をとる必要があります。その場合は、約1,800mlの水分を摂るように心がけるとよいでしょう。(ただし、腎機能や心機能に異常があって水分を制限されている人は、医師の診断に従いましょう)
まとめると、人間は一日に約2~2.5リットルもの水分を消費していますので、食事から得られる約1リットルの水分とは別に、1日に約1.5~2リットル程の水分をとればよいことになります。
水分補給は「水」で行なう
水分が体に必要だからといって、ジュースやお酒、コーヒーといった、いわゆる不純物の混ざっている水分だけでは、健康的で効果的な水分補給とはなりません。
まず、お酒による水分は、あまり体内に吸収されません。アルコールを含んだ水分というのは、胃腸からあまり吸収されず、すぐに尿として排出されてしまいます。その証拠に、居酒屋等でよくお酒を飲む人は、数時間のうちに何度もトイレに立ってしまう人が多いと思います。
カフェインを含むコーヒーやコーラなどを含むドリンクの場合も、カフェインによる利尿作用が起こりますので、すぐに尿意をもよおしてしまいますので、水分補給としてはあまり適していません。さらに言えば、コーヒーやコーラ等のソフトドリンクには大量に砂糖が入っていますので、健康的にも悪影響を及ぼしてしまいます。
やはり水分の補給として一番適しているのは、水ということになります。後ほど解説しますが、こまめに水をしっかりと摂ることで体内を潤し、毛髪にもしっかりと栄養素を届けることができるように、体内環境を整えることにも気を配っていきましょう。
こまめな水分補給で効率的に
しかし、ただ単に水分をとればよいというものではありません。人間は一度に吸収できる水分は、約200~250mlと言われています。なので、例えば2リットルの水分を一気にがぶ飲みしても、その殆どが尿によって体外に排出されてしまうことになります。
効果的な水分の摂取は、一度に飲む量を200~250ml程としておき、こまめに何回も飲む方法が効果的です。1日の水分補給のサイクルとしては、まず朝起きたときにコップ一杯の水を飲みます。午前10時と、おやつの時間の午後3時にもそれぞれコップ1杯、入浴の前後にもコップ1杯を飲み、最後に寝る前に1杯飲むことです。これらの水分補給に加えて、毎食後にも1杯づつ飲めば、1日に約1800~2200mlの水分を補給する事が出来ます。
こまめな水分補給は、毛髪だけでなく、体の中に溜まった老廃物等を尿として体外に排出してくれますので、健康的にも良いのです。こまめな水分補給で、毛髪にも体にも潤いを与えて、健康も手に入れましょう。