一般的に、1日に抜け落ちる髪の毛の平均は、50~100本と言われています。(1日の抜け毛の本数)
では、1日にそれ以上の本数が抜ければ、それはAGA(男性型脱毛症)なのか?・・・もちろんそんなことはありません。そのように考えてしまうのは早すぎます。
抜け毛の本数は個人差が大きい
まず、抜け毛はヘアサイクルの中で起こる自然な現象です(髪のヘアサイクルとは?)。そして、人によって全体の毛数やヘアサイクルは違いがあります。抜け毛が50本でもAGAと診断されることもあれば、その一方で1日に200本抜けても問題ないという人も居ます。
その事からも、抜け毛の本数を気にするよりも、「抜け落ちた髪の毛の状態」と「以前よりも抜け毛が増えたかどうか?」に注意を払う方が重要なのです。
抜け毛の質に要注意
まず、抜け落ちても心配が無い髪の毛の質について説明します。抜け落ちた髪の毛を観察して、その毛髪が十分な長さであり、太くてコシがあり、しっかりとしているものなら心配ありません。髪の毛にも寿命がありますから、ヘアサイクルの「休止期」を経て、自然に抜け落ちた髪の毛は心配する必要が無いというわけです。
そして、抜け落ちた毛髪で注意したいのは、以下の様な特徴を持つ抜け毛の場合です。
- 本来よりも細い毛
- 短い毛
- 途中で切れたような毛
- 毛根の形がゆがんでいる(正常な毛根は丸い)
- 毛根がデコボコしている
- 皮脂や汚れがくっついている
- 毛根部分が小さく細い
このような特徴を持つ抜け毛は、髪の寿命で抜け落ちたものではなく、何らかの原因で抜け落ちた髪の毛です。そして、その原因としては、AGAであったり、毛髪まで栄養素が行き届いていないといった、頭皮環境の悪化による抜け毛と見てよいでしょう。
急に増えた抜け毛も要注意
次に、抜け落ちる毛が急に増えた場合を説明します。ここでも本数はあまり気にせず、「急に」抜け毛が増えたということに注目します。
抜け毛が増加したかどうかを見るタイミングとしては、やはりシャンプーを行なっている時間です。髪の毛の事を気にしている人であれば、シャンプー時に流れていく髪の毛のことを、少なからず見ているはずです。
その抜け落ちて流れていく髪の毛の本数が、明らかに増えたと感じた場合は、頭皮環境に何かしらの異常が起こっている可能性があります。急に抜け落ちる髪の毛が増えるということは、正しく成長するはずだった毛髪が、なんらかの原因で抜け落ちているわけです。
この様に、抜け毛の質と共に、急に抜け毛が増えてしまった場合も注意が必要なのです。
急に抜け毛が増えた原因を考える
次に、「何故抜け毛が増えてしまったのか?」を考えてみましょう。抜け毛の増加と、その抜毛の質が悪化している原因は、毛根へ正しく栄養や酸素が運ばれずに起こってしまう「育毛不良」であり、髪の毛の栄養不足からなる場合も多いのです。
この場合、「頭皮環境の悪化」や、「食生活の乱れ」が栄養不足を招いている可能性が高いといえます。そして、「頭皮に栄養が行かなくなってしまった」原因を突き止め、その原因を解決していくことが重要なのです。