AGAの治療を開始した際に見られる「初期脱毛」ですが、これは実際にミノキシジルやフィナステリドを使用し始めた利用者からよく報告される症状です。治療を開始した全ての人に出る症状では無いのですが、AGA治療薬の服用後に突然始まった脱毛に驚いて、AGAの治療をやめてしまう人もいます。
初期脱毛で7~10日程抜け毛の量が増える
まず初期脱毛とは何かを説明します。初期脱毛とは、フィナステリドを含む育毛剤(プロペシア、フィンペシア、フィンカー、プロスカー等)やミノキシジルを使用した後、3~4週間目頃から約7~10日間程抜け毛の量が増える現象のことです。育毛剤を服用した全ての人に起こるわけではなく、起こる人とまったく影響が無い人とに別れます。
抜け方としては、円形脱毛症等の神経性脱毛のように、一気に抜けるのではなく、なんとなく抜け毛が増えたかな?といった程度の脱毛です。通常、10日程度でこの脱毛は収まります。
ただし、冒頭にも書きましたが、この初期脱毛の事を知らずに「自分には合っていない」と判断してしまい、効果が出る前に薬の服用をやめてしまう人もいます。ただでさえ抜け毛に対してナーバスになっている状態で、さらに抜け毛が増えることを考えれば、気持ちは良く分かります。
初期脱毛は治療薬が効いている証拠
初期脱毛は、ヘアサイクルの退行期に差し掛かっている毛髪が、新しい髪の毛の生成準備の為に抜ける落ちるために起こると言われています。これは、ヘアサイクル終了間際の毛髪を抜いて、ヘアサイクルをリセットするという意味があるようです。
なので、初期脱毛が激しい人の方が、新しい毛髪を生成するための準備が出来ているということなのです。初期脱毛が少ない人よりも、AGA治療の効果が現れているとも言えます。
このような理由もありますので、初期脱毛に驚いて治療薬の服用をやめてしまう前に、もう少し様子を見てみましょう。だんだんと抜け毛が落ち着いてきて、新しい髪の毛が生えてくるはずです。初期脱毛は、実は新しい毛髪を生成する為の準備ともいえるのです。
このような初期脱毛は注意!
ただし、注意が必要な初期脱毛もあります。10日以上脱毛が続く場合や、激しい脱毛の場合です。
初期脱毛の期間は大体10日前後と言われていますが、それ以上の期間、脱毛が続くようならば、薬による影響が出ている可能性が高いので、すぐに薬の服用を注意して、医師へ相談します。
抜け毛の量が激しい場合も要注意です。AGA治療薬による初期脱毛の量は、「いつもより抜け毛が増えたかも?」といった程度なので、髪の毛の密度が一気に減るような大きな抜け毛にはなりません。こういった激しい脱毛が見られた場合も、薬による異常脱毛の可能性がありますので、すぐに医師に診断を仰ぐようにしてください。
専門外来によるAGA治療
このように、ミノキシジルやフィナステリドの服用には、正しい知識を持っていなければ、突然の自体にあたふたしてしまい、間違った対処を自分で行なってしまう可能性もあります。やはり精密な検査を行なった上で、様々なアドバイスや適切な治療方針を行なってくれる専門医院が安心でしょう。
個人輸入による治療薬の購入は、手軽で格安に済ませることができますが、薬による副作用が起こった場合の事を考えれば、薬の処方はお医者さんにしてもらったほうが安全と言えます。薬に対しての正しい知識と、自分の体にあった治療薬が分かった後で、個人輸入による独自治療に切り替えていくという方法でも良いのではないでしょうか。