自毛植毛のメリットは、なんといっても「自分の髪の毛」が生えてくることでしょう。人口毛を植毛するタイプとは違い、毛が成長するというメリットは、それまで薄毛に悩んでいた人にとっては大きなアドバンテージとなります。
もちろん、デメリットも存在しているので、手放しで喜ぶわけにはいかないのですが、それでも自毛植毛はAGA治療に有効な選択肢の一つであることに変わりはありません。
半永久的に生え続ける
人工毛ではなく、「生きた髪の毛」なので、しっかりと成長を続けます。植え込んだ髪の毛にはしっかりとヘアサイクルも存在し、毛細血管から栄養を吸い取り、毛母細胞に栄養を送って発毛に至ります。
抜け落ちたとしても、また新たな髪の毛が生えてきますので、抜け毛に対してのストレスも無くなり、ストレスによる血行不良といった血の流れの問題からも開放されることでしょう。
自毛植毛はAGA(男性型脱毛症)の影響に負けない
植毛に使われる小片(グラフト)は、側頭部や後頭部から採取するのですが、これらの部位はジヒドロテストステロン(DHT)の影響を受け難く、AGAによる抜け毛が少ない部位なのです。AGAによって頭頂部や前頭部が薄い人でも、この部位の髪の毛が抜けていないのはそのためです。
そして、自毛植毛ではそれらの部位を植毛します。自毛植毛は「毛包」ごと移植するのですが、もともとのドナー(グラフト)の性質を受け継ぎます。
側頭部や後頭部の毛髪はDHTの影響を受けにくい性質を持っていますので、移植した毛髪が定着すれば、移植した先でもAGAに対する耐性を示します。
植毛した髪の毛は自分のものであるため、拒否反応も起こしにくく、自然と定着して「自毛植毛を受けた」ということもほとんど分からなくなるのです。髪の毛全体の本数が増えるわけではないのですが、自毛植毛はAGAに対する最終手段となりうる治療法なのです。
一方で、自毛植毛は高度な医療技術を必要とし、そのプロセスには一般人には分かり難いものがあります。しかし、自毛植毛を受けるクリニックでは綿密なカウンセリング(話し合い)が行なわれ、手術を受ける人が納得するまで質問に答えてくれるはずです。
カウンセリングの際に、こちらの満足する答えが期待できなかった場合は、相談するクリニックを変更し、自分が納得するまで様々な質問をぶつけてみましょう。