合成シャンプーの問題と危険性

ノンシリコンシャンプーは頭皮を痛めないのか?のページでは、シリコンが本当に頭皮に影響を与えるのか?について書いてみましたが、今回はもう少し確信を突いた記事を紹介します。

皆さんは、毎日のシャンプーに気を配っていますか?男性の方で、特に薄毛や抜け毛を気にしていないのであれば、おそらくあまり気にしていないでしょう。しかし、女性や薄毛に悩んでいる方は、毎日利用するシャンプーや、頭皮の洗い方にも気を配っている方も多いと思います。

洗い方(入浴の際のシャワーとシャンプーに関して)も勿論重要なのですが、それ以上に気をつけてほしいのが、シャンプーやトリートメントそのものなのです。

市販の合成シャンプーの危険性

TVでも、毎日必ずといってよい程目にする「シャンプー&トリートメント(コンディショナー)」のコマーシャル。晴れやかなイメージと共に、有名人を起用した販売戦略で、人気商品をいくつも生み出してきました。

しかし、そんなシャンプーやトリートメントの中には、頭皮に悪影響を与える、危険な成分も含まれていることを知っておかなければなりません。

まず、市販のシャンプーやリンスの大半は、「合成界面活性剤」が入っています。これは、いわゆる「合成シャンプー」や「合成リンス」と呼ばれているものです。この合成界面活性剤がクセモノなのです。

普段、あまり目にすることは無いかもしれませんが、一度、現在利用している市販シャンプーの容器(裏面)に書かれている成分表を見て下さい。「エデト酸塩」や、殺菌・防カビ剤の「パラベン」、酸化防止剤「ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)」といった成分が書かれていないでしょうか?

これらの「エデト酸塩」や「パラベン」などの物質は、厚生省が「アレルギーなどの皮膚障害を起こす恐れがある」成分として、表示を義務付けたものです。なぜ表示を義務付けているのか?それは、厚労省も「どうやら健康にはあまり良くないらしい」ということを知っているからなのです。

実際に、市販の合成シャンプーを使い続けた結果、頭皮が荒れて炎症を起こしたり、抜け毛やフケが激しくなったといった報告も多数に上るそうです。もちろんこういった報告は、普段私達の目には入らないようになっています(商品が売れなくなってしまうため)。

危険性を裏付けるデータ

以下の引用文をご覧下さい。少し長い文章となるのですが、合成シャンプーの問題を指摘している文章です。かなり興味深い実験データが掲載されていますので、一度目を通してみてください。

ただし、特定の商品名が掲載されている箇所に関しては、当サイトのポリシーに沿って一部ぼやかしています。

抜け毛を呼び毒性を残留させる「合成シャンプー」

髪のうすさ、白髪、フケに悩んでいる人が増えている。原因はシャンプーの疑いが強い。〇〇〇、△△、〇〇〇〇、△△△△、〇〇〇〇〇〇〇などを愛用している人は要注意だ。

テレビCMで流れているシャンプーのほとんどが合成界面活性剤入り商品である(以下、合成シャンプー)。女性たちの「みんなの口コミサイト」@コスメの「シャンプー・リンス」の上位も合成シャンプーであり(2004年5月25日現在)、23位に石けんシャンプー「ナチュロンシャンプー」(太陽油脂)が出ているていどだ。

水と油を混ぜる界面活性剤(イオンの性質のよって陰イオン系、陽イオン系、両イオン系、非イオン系に分類される)のうち、脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムは「石けん」、それ以外は「合成界面活性剤」である。いわゆる「合成洗剤」とは合成界面活性剤を使った洗(浄)剤のこと。そして、市場を占有しているヘアケア商品(シャンプー、コンディショナー、リンス)の主成分は合成界面活性剤である。

合成シャンプーは合成界面活性剤20%から40%の水溶液である。これに着色料、酸化防止剤、香料などが添加されている。洗うものが髪であること以外、台所用合成洗剤との違いといえば感触と香りとイメージだろう。原液濃度は約20万ppm(ppmは100万分率のこと。1ppmは25メートルプール約400tに液400CCを入れた濃度)にもなる。

走査電子顕微鏡による観察

日本人の健康な髪の太さは100ミクロン前後で、成長期と休止期がある髪は毎日60から70本程度抜けている。抜け毛のなかに根元のふくらみがまったくない10cm未満の短毛が3分の1以上あれば、脱毛の恐れありとされる。

頭皮が合成界面活性剤の影響を受け続けるとどうなるか。

合成シャンプー利用者と石けんシャンプー利用者の髪を走査電子顕微鏡で観察した坂下栄さん(医学博士)による実験結果がある(1986年、三重大学医学部)。頭髪のサンプル(試料)は≒ャシャンプー使用者9人、石けんシャンプー使用者8人。各自任意に10本前後抜いてもらい、採集したものを(1)毛根部をつけて約8mm(ミリメートル)の長さ、(2)毛根部から5センチメートル離れた高さの部分を約8mmの長さ、(3)尖端部分約8mmの長さ、以上を切り出して顕微鏡で観察した。

それぞれの毛の太さを比較したものが以下になる。

【毛の太さ平均】 100ミクロン=0・1mm(ミリメートル)
尖端部をのぞいて観察可能な各々の毛の上端部、基部を各人約20ヶ所を計って平均したもの。

■合成シャンプー=平均87.3ミクロン
(平均太さ:シャンプー回数)
Aさん 94ミクロン:毎日
Bさん 86ミクロン:毎日
Cさん 87ミクロン:毎日
Dさん 84ミクロン:毎日
Eさん 87ミクロン:毎日
Fさん 86ミクロン:毎日
Gさん 97ミクロン:1日おき
Hさん 72ミクロン:毎日
Iさん 93ミクロン:毎日

■石けんシャンプー=平均109.6ミクロン
Jさん 106ミクロン:石けんに切り替え後2カ月、毎日
Kさん 100ミクロン:石けんに切り替え後5年、5日に1回
Lさん 110ミクロン:生後ずっと(8歳)、1日おき
Mさん 109ミクロン:7-10日に1回
Nさん 115ミクロン:毎日
Oさん 115ミクロン:3日1回
Pさん 109ミクロン:5日1回
Qさん 113ミクロン:3日1回

(『シャンプーはやっぱり石けんで!!』企画編集:生活クラブ連合会より)

合成シャンプー使用者のキューティクル(髪の表面を覆っているうろこ状の角質)はボロボロに壊れ、髪そのものを傷めている。また、洗髪の多さも髪のトラブルの原因ともなっている。

髪も頭皮も角質(たんぱく質)の壁で覆われている。合成シャンプーには合成界面活性剤としてラウリル硫酸ナトリウム(アルキル硫酸塩、陰イオン系合成界面活性剤、AS)が主に使われているが、これは炭素数が12個あるアルコールである。ASは、たんぱく質を測定する試薬に使われている化学物質でタンパク変性が強い。つまり、髪と頭皮に結合してしまい、皮脂を必要以上に剥ぎ取るので、頭皮の角質層はスカスカになる。その下の顆粒層に異物を入りやすくして残留毒性が簡単に浸透する結果、頭皮や毛根の脂分を取り去って毛根をもろくするといわれている。最近ではASにかわってAE(非イオン系合成界面活性剤)の合成シャンプーも増えてきているようだが、「ASよりAEのほうが毒性が強い」と坂下さんは言う。

合成界面活性剤の特徴は、皮膚から浸入し、皮脂や各層の脂質を流失させるだけでなく、皮脂や髪のたんぱく質そのものを溶かす。そして分解しづらく皮内に残留する。

抜け毛を呼び毒性を残留させる「合成シャンプー」

情報が2004年当事のもので、少し古いものとなるのですが、記事の中で紹介されているラウリル硫酸ナトリウム等は、現在でも合成シャンプーの主成分として利用されている合成界面活性剤となります。

データに関して、ここではあまり深くは詮索しないでおきます。しかし、この実験結果が全て事実であるならば、薄毛や抜け毛が気になる方は、市販のシャンプーは使わないほうが無難であると言えます。

実験の結果が全てでは無いが・・・

記事の中では、石けんシャンプーを絶賛する気配がチラリと見られ、もしかして今流行りのステマが当事から行なわれていたのか?と一瞬勘ぐってしまいそうになりましたが、実際に石けんシャンプーは頭皮に優しく、敏感肌の人が好んで使っていますね。

私の友人も、頭皮の炎症とフケで悩んでいたのですが、石けんシャンプーに変更してからその症状がかなりましになったと喜んでおりました。ただ、友人の場合は敏感肌だけが原因ではなく、市販シャンプーの合成界面活性剤による頭皮トラブルも関係していた可能性が高いです(皮膚科の医師からもシャンプーを変更するように言われたそうな)。

この実験結果が全てではありませんが、市販のシャンプーに関してしっかりと調べていくと、他にも否定的な意見を見つけることができます。もちろん、最近の一般的なシャンプー全てに、このような危険性があるというわけではありませんし、できるだけ人体に害の無い成分を利用していこうというメーカーの努力も垣間見えます。

しかし、中には頭皮を痛めてしまう成分が含まれているシャンプーが存在している事も事実なのです。含まれている成分全てを気にしすぎるのもどうかと思いますが、成分によっては避けたほうが良い種類もあるということを知っておいてください。

合成シャンプーの危険性を訴えているサイト

最終的に「危険だ」と判断するのは、これらの情報を見た方に委ねられることになります。しかし、私の知り合いに美容院のオーナーが居りまして、やはり市販のシャンプーの危険性を指摘しておりました。

髪の毛のプロでもある美容師は、頭皮や髪の毛に関しては下手な皮膚科の専門医よりも詳しい知識を持っています。そして、髪の毛や頭皮の状態に非常に敏感です。ハゲた人が増えてしまうと、商売が出来なくなってしまうので当然ではありますね。

サロンでは、頭皮にダメージの少ない天然系シャンプーや石けんシャンプー等を、お客さんの頭皮の状態によって使い分ける場合もあり、時には利用しているシャンプーの変更を勧めたりする場合もあるくらいです。

上記で紹介したサイトですが、あえてリンクは貼っていません。ネットで掲載されている情報が世の中の全てではありませんが、「知る権利」は誰でも持っており、そして個人の自由です。あまり硬い話になるのは嫌なのですが、あくまで自己の責任において閲覧してみてください。

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