夏も終わりに近づいているので秋の抜け毛について考えてみる
短いお盆休みが終わり、社会人は既に社畜モードなわけですが、夏もそろそろ終わりに近づいています。夏の終わりはなんだか切なく感じるものですが、毎日がむしゃらに仕事をしていると、季節の移り変わりがなんだか虚ろに感じてしまいますね・・・。
さて、夏が終わると秋がやってきます。そして、秋という季節は抜け毛がとても増える季節でもあります。秋に抜け毛が増える要因は色々ありますが、今回は秋の抜け毛に関する情報をお届けしたいと思います。
過去にも秋の抜け毛・薄毛・脱毛症の原因と対策という題名で記事をポストしていますので、今回の記事と併せてお読み下さい。
尚、秋の抜け毛対策に関する記事を書いているうちに、とても文字数が多くなってしまいました。「さっさと対策を教えてくれ」というせっかちな方は、私が行っている秋の抜け毛対策まとめまでスクロールしてください。
この記事の目次
秋は抜け毛の季節
個人差はあれど、秋は特に抜け毛が増える季節と言われています。抜け毛が増えるのは男女関わらず、皆同じです。これは、人間が元々は動物であった頃の名残であると言われています。
猫や犬を飼っている人であれば必ず遭遇する現象だと思いますが、動物は夏になれば大量に毛が抜け落ち、夏毛へと生え変わります。秋から冬にかけて、今度は夏毛が抜け落ちて、もっさりと冬毛が生えます。夏毛から冬毛に、冬毛から夏毛に生え変わらせることで、温度の差から体を守っているのです。
この現象は動物である人間にも起こっています。夏から秋にかけて抜け毛が増えるのは、この「生え変わり現象」が遺伝子の中に組み込まれているためと考えられています。
なので、秋口に発生する抜け毛は、それほど気にする必要はありません。先にも書きましたが、男性であれ女性であれ、秋の脱毛は発生します。もちろん個人差もありますので、抜け毛があまり起こらないという人もいます。しかし、夏場の無茶が原因で秋口に大量に抜け毛が発生する人もいますので、その場合は夏から秋にかけてケアを行う必要がありそうです。
夏の暴飲暴食や紫外線・ストレスが原因となる抜け毛
夏は頭皮にとって、あまりよろしくない環境です。その理由は夏に抜け毛が増える原因とは?の記事内で詳しく説明しているのですが、夏の強い日差しや紫外線、海水に含まれる塩分やプールの塩素等で、夏場は頭皮が傷みやすい季節です。
また、暴飲暴食や夏バテによる食欲不振等で体内の栄養バランスも崩れてしまい、それらの「ツケ」で一気に抜け毛が進行してしまうのが秋なのです。冒頭では、秋の脱毛は誰にでも起こる現象と説明しましたが、夏の過ごし方によっては、「正常な抜け毛」に加えて、「異常な抜け毛」が増える人もいるわけです。
夏場に無茶をした人は要注意
夏場はその気候もあり、羽目をはずしてしまう人が増える時期でもあります。お酒の誘いや徹夜、海でのバカンス、夏バテによる食欲不振や栄養バランスの偏り、冷たいものばかりを摂取したことによる体の冷え等・・・。挙げていけば枚挙に暇がない程です。
栄養素の不足
体内の栄養バランスが崩れてしまうことで、髪の毛の生成に必要な栄養素が不足してしまいます。栄養素の不足はジワジワと私達の体を蝕んでいくわけですが、栄養素が不足している状態だと、生きるために決して必要とはならない「毛髪」には、栄養素はあまり回ってくれません。
紫外線による頭皮の炎症
さらに、夏のカンカン照りの中、長時間頭皮を太陽の下に晒していた人も要注意です。強い日差しによって頭皮はいわば焼け野原の様な状態になっており、さらに例えるならば干からびた畑のように、カラカラの状態になっており、炎症を引き起こしています。軽い火傷の様な状態ですね。
もちろん、そうならないために頭皮からは「皮脂」が大量に分泌され、頭皮を守ろうとするわけですが、今度は大量に分泌された皮脂が毛穴につまり、フケやかゆみを引き起こします。
このかゆみやフケは、皮脂や角質のカス等を餌とする「皮膚常在菌」等の微生物が異常繁殖した結果起こると言われています。一旦皮膚常在菌のバランスが崩れてしまえば、本来は有益な作用を及ぼすこれらの菌が、今度は悪さをしてしまう結果となってしまいます。
海水や塩素による頭皮の痛み
海やプールに行く回数が多かった人も注意が必要です。海には塩分が含まれています。そして、海水に含まれている塩分は、髪の毛や頭皮から水分を奪ってしまいます。海に入ると髪の毛がパサパサした状態になるのは、塩分が髪の毛の水分を吸収してしまった結果起こる現象です。
頭皮も同様に水分が奪われた状態になっていますが、健康な髪の毛は水分を含んだ瑞々しい頭皮で育まれます。乾燥したパサパサの土壌で作物が育たない様に、乾燥した頭皮では健康な髪の毛は育ちません。これは塩素にも同じことがいえます。塩素を多く含むプールでも、髪の毛は軋んで頭皮も乾燥した状態になってしまいます。
この様に、夏場の過ごし方が原因で秋の異常脱毛を招いてしまう可能性は高まるわけです。これは男性であっても女性であっても同様です。
そして、秋口の抜け毛に加えて、これらの異常脱毛の本数が合わさることで、抜け毛の合計数はかなりの本数になるはずです。そこまで大量に抜けてしまえば、徐々に薄毛が目立ってしまいます。
秋の抜け毛対策を早めに行っておく
暴飲暴食に心当たりがあったり、夏バテで栄養の偏りが自覚できる。海にもプールにも沢山入ったし、太陽の光を頭皮にたっぷりと浴びて日焼けも沢山した。・・・そんな方であっても、今から秋にかけてしっかりと対策を行っておくことで、異常な抜け毛の本数を減らすことができるかもしれません。
体を温める
まずは毎日の食生活から見なおしてみましょう。まだまだ暑い日が続きますが、夏から秋にかけて冷たいビールやお酒、ジュースといった「体を冷やす」飲み物を、常温の水やお茶に変えていきます。
体温を冷やす夏野菜から、体を温める温野菜へとシフトすることも効果的です。温野菜をお湯で煮て食べたり、スープにして食べる工夫をすれば、秋にかけて体温を上げて行くことができます。また、毎日の入浴をシャワーだけで済ませるのではなく、お湯を張ってしっかりと温もるようにします。体温を上げて血流を改善し、頭皮にしっかりと栄養素を送るようにするわけです。
また、体の冷えは体にストレスを与えてしまい、ストレスによる脱毛の原因となる可能性があります。この話題は少し難しい話となりますので、別記事の秋の抜け毛・薄毛・脱毛症の原因と対策を参照してください。
ちなみに私は、基礎体温を上げる作用がある「ショウガ」を好んで食べるようにしています。ショウガスープやショウガの酢漬けを毎日の食卓に並べるようにしています(機会があればショウガについても記事を書いてみたいと思います)。
必須アミノ酸(ミネラル)の摂取
髪の毛を構成する「タンパク質」を生成する「必須アミノ酸(ミネラル)」をしっかりと摂るようにします。アミノ酸は毎日バランス良く栄養を摂っていれば不足することはあまり無いのですが、夏バテしていてしっかりと食べることが出来ない人も多いと思いますので、不足分はサプリメントに頼る方法が効果的です。
特に摂取しておきたい必須アミノ酸としては亜鉛やリジン、ビオチン等がありますが、詳細は髪の毛にいい食べ物や栄養素のまとめで詳しく説明しています。これらの栄養素をしっかりと摂るだけでも大分と違いが出てくる筈ですが、皆さんやっぱり面倒くさいから中々実践出来ていないみたいですね・・・。
頭皮のケアにも気をつける
夏場はとにかく汗をかきます。汗と一緒に頭皮を守るための皮脂も分泌されますので、髪の毛は常に脂ぎっているような状態になります。でも、この脂ぎっている状態は、皮脂によって頭皮や髪の毛を守るための「防御作用」なので、人間の生理作用としては正常なのです。
しかし、このベトベトが気持ち悪いと感じるあまり、一日に何度もシャンプーを行ったり、洗浄力の強いシャンプーでガシガシと洗ってしまう人も少なくありません。確かに洗った後はスッキリサッパリと気持ちが良いのですが、頭皮にとってはダメージが大きな洗い方なのです。
毎日のシャンプーに関しては、別記事(入浴の際のシャワーとシャンプーに関して)で詳細にまとめています。毎日丁寧に洗ってあげることで、頭皮の状態を良好に保つことにもつながります。夏場に傷んでしまった頭皮を回復させる速度を早める結果にもなりますので、面倒くさいと思わずに実践することをおすすめします。
運動は健康にも頭皮にも良い
夏から秋にかけて、運動で汗を流すのが気持ちのよい気候になってきます。運動は全身の血流を改善させます。血流の改善は頭皮にも及び、毛根にも酸素や栄養素をしっかりと運んでくれるようになります。
また、余分な脂肪を燃焼させて心肺機能を鍛えることもできます。運動によって脂肪を筋肉に変えることで、基礎代謝もアップしてダイエット効果にもつながります。この様に、運動は健康にも頭皮にもいいこと尽くめなのですが、運動習慣が無い人の方が断然数は多いというのが現状です。
アスリートのような激しい運動は必要ありません。軽いランニングやストレッチ、散歩でも良いので、毎日行えるように運動を習慣化させ、血流を改善する努力を行いましょう。
適度な運動は適度な疲れとなります。運動によって食欲も増進され、夏バテで弱った体に栄養を送り込みます。また、適度な疲れによって睡眠も深くなります。質の良い睡眠は髪の毛にとってもプラスです(睡眠不足とAGAの関係)。
また私事で恐縮なのですが、私は毎日の運動習慣として犬の散歩を日課としています(犬の散歩で血流を改善して抜け毛を予防する)。夏場は地面がとても熱くなっているので、犬のことを考えて日が沈んでから行うようにしていますが、それでも結構な量の汗をかきます。
「犬なんて飼ってない」という人であれば、帰宅する際に一つ前の駅で降りて徒歩で家まで歩く工夫をしてみるとか、駅構内を歩く際もエスカレーターでなく階段を使うといった方法で、普段の生活の中で運動できるポイントを作ってみましょう。
私が行っている秋の抜け毛対策まとめ
以下は私個人が行っている対策になります。あくまで参考程度とし、過度な期待は持たないようにしてください。日々行える抜け毛予防であって、男性型脱毛症による異常脱毛には効果が無い(薄い)と思われますので、季節に関係なく異常脱毛が続いている方は、専門のクリニックで診察を受けることをおすすめします。
- 体を温める食べ物を食べる・・・温野菜を中心に。体温を上昇させるショウガはオススメ。特にショウガスープ。
- 体を冷やさない・・・クーラーの設定温度は26か27度。寝る際は消す(ただし熱中症に注意!暑い時は素直にクーラーor扇風機を)。
- 毎日の入浴・・・シャワーだけで済ますのではなく、お湯を張ってしっかりと温もる。
- シャンプーの際のマッサージ・・・頭皮マッサージも一応。シャンプーはオーセルを利用。
- 適度な運動を行う・・・私の場合は毎日の犬の散歩。また、駅では階段を使う。休日はなるべくアクティブレストで。
- 必須アミノ酸をサプリで補う・・・亜鉛やビタミン群はサプリで摂る(不足を感じた場合)。
- バランスを心がけた食事・・・サプリはあくまで補助。野菜や魚、鶏肉を中心に大豆や海藻類をよく食べてます。
- 青汁ジュースは良い・・・ジューサーで青汁+バナナ(秋~冬場はリンゴ)+牛乳。毎日飲んでますが、できれば常温で。胃を冷やすと血流が悪化します。
※追記:最近は牛乳の代わりに豆乳を利用しています。豆乳は育毛作用が期待できるとか? - 睡眠・・・12時前には寝る。腹を冷やさない様にお腹に布団をかける。腹巻きが良いらしい・・・。
それぞれの項目に関連する詳細記事にもリンクを飛ばしています。繰り返しますがあくまで参考としてください。それでも、これらの対策を行った場合と行わなかった場合とでは、多少なりともプラスの作用が出るはずです。個人的に色々と調べた末に実践していることなので、マイナス作用にはならないと思います。