育毛シャンプーや育毛剤、飲み薬やカツラなど、ヘアケアの市場規模は4,000億円を超えるといわれている。啓発CMの影響もあり、世の男性でAGA(男性型脱毛症)を知らない人はいないのではないだろうか。
実際にAGAは男性40代での発症率が30%といわれ、全国で20~69歳の成人男性のおよそ1,000万人が薄毛に悩んでいるとされている。
AGAの治療は『プロペシア』などの飲み薬が一般的であるが、毛髪再生においては、直接頭皮に成長因子を注入する方法のほうが効果が高い。
http://toyokeizai.net/articles/-/45922
上記の記事内では、飲み薬(フィナステリド)や塗り薬(ミノキシジル)を使わずに、毛根(毛母細胞)を活性化させることで薄毛を治療する方法が紹介されています。毛髪再生医療は最近話題になることが多く、次世代の最先端薄毛治療として期待されている治療方法です。
今までも毛根に成長因子(動物の体内で特定の細胞の増殖や分化を促進するタンパク質の総称)を直接注入する治療方法(HARG(ハーグ)療法等)はありましたが、痛みを伴うために途中で治療を断念したり、痛みを懸念して治療まで至らないという人も少なくありませんでした。
しかし、この記事で紹介されている治療方法は、ノンニードルガンによって成分の注入を行うため、痛みは殆ど無いというメリットがあるそうです。成長因子の成分を30ミクロンという「蚊の針の先よりも細い」ジェット流を噴射して毛穴に入れていくために、痛みも無く成分を毛根まで届けることが出来るという仕組みです。
実際に治療を受けている人(10年間の薄毛放置)も殆ど痛みはないとレポートにも書かれていましたが、前頭葉等の皮膚の薄い部分に噴射された際は、「チクっ」とした痛みは出ると書かれています。この手のレポートは、プラスの事はよりプラスに、マイナスのことはやんわりとオブラートに包んで書かれていることが多いので、痛みに関しては実際はもう少しあるのではないかと予想しています。
内出血が発生するとも書かれていますし、頭皮に与えるダメージは多少なりともある様子。しかし、それらの影響を差し引いても、針でブスっとやるよりかは遥かに痛みの少ない施術であることは間違いありません。
髪の毛を確実に取り戻す方法として、自毛植毛があります。自毛植毛は痛みの少ない手術法もあるとは言え、それでも痛みはどうしても伴う方法になりますので、どうしても痛みが出るのは嫌だという人には、毛髪再生医療は良い選択肢になるかもしれません。