抜毛はAGAによって引き起こされる場合と、季節の変わり目や時期によっても起こる場合があります。特に夏や秋は抜け毛が増える季節と言われています。しかし、抜毛には個人差がありますので、特に目立った抜け毛の季節は無いという人もいます。
抜毛が多いと「気にしすぎる」のはNG
朝起きて枕を見てみると大量の抜毛が・・・ブラッシングでも髪が抜け落ち、入浴すれば排水溝には大量の毛髪が・・・。これらの抜け毛を見て、薄毛を気にするあまり、精神的に多大なストレスを受けていては、ますます抜毛が増えてしまうというものです。そもそも、頭皮に異常が無く、AGAでもない成人男性でも、一日平均で50~100本前後は抜けるのです。
先にも書きましたが、人の頭の毛は平均して約10~15万本あり、成人であれば1日50~100本前後は抜け落ちます。実際に100本もの毛髪を並べたわけではありませんが、束にしてみれば結構な量だということが分かりますね。
それだけの抜毛が正常な人でも普通に起こるのですから、多少の抜け毛は気にしないことです。気にしすぎるあまり、それが精神的なストレスとなり、そのストレスが原因で益々抜毛が増えてしまう要因となりかねません。
特に抜毛が多いのは9月
季節の変わり目や、夏の終わりの9月には特に抜毛が増えると言われています。9月に抜け毛が多い理由としては、季節の変わり目に毛が生え替わるという、動物に備わっている特有の生理現象が関係しているようです。また、夏の強い紫外線の影響で、頭皮の細胞が老化することなども挙げられます。
こういった理由から、冬に備えて毛母細胞の入れ替えが行われるという、一時的な「抜け毛現象」は、まったく心配する必要が無いでしょう。
⇛夏に抜け毛が増える原因とは?その対策を考える
⇛秋の抜け毛の原因と対策
ヘアサイクルの乱れで抜毛が増える
ここで少し、髪の毛のヘアサイクルについて説明します。髪の毛は通常、成長期(2~6年)、退行期(2週間)、休止期(3~4カ月)の三つのサイクルで発毛と脱毛の入れ替わりが行われています。
そして、何らかの原因でこのサイクルが壊れると、早い時期に退行期に移ってしまいます。成長しきる前に毛が抜け、全体として薄毛が目立つようになるわけです。(髪のヘアサイクルとは?)
季節の変わり目に抜毛が増えることは、動物が本来備えている特性ですが、ヘアサイクルの乱れはAGAによる発毛不良が考えられます。AGAによってヘアサイクルが乱れることで、太くてコシのある髪の毛に成長する前に抜け落ちてしまうので、薄毛が目立ってきます。
繰り返しになりますが、1日に50~100本程度の抜毛であれば、自然に起こる正常な脱毛なので心配する必要はありません。しかし、この抜毛の本数が200本や300本といった、明らかに大量の抜毛が見られる場合は要注意です。
AGA(男性型脱毛症)や円形脱毛症、老年性脱毛、病後・産後の脱毛、ストレス、栄養障害等、様々な原因が考えられますので、それぞれの抜毛に合った治療や対策を行なうことが必要になってきます。