育毛剤を使った薄毛治療とは違い、自毛植毛は病院で受ける外科手術となります。しかし、手術自体は数時間で終了し、入院の必要も無く日帰りが可能なので、患者への体の負担も少ないと言われています。
植毛する髪の毛も自分のものなので、人口毛植毛に比べて拒絶反応が無く、大きな危険を伴わないので安全性が高いといえます。
しかし、術後の入院が必要無いとは言え、局所麻酔を伴う手術であることに変わりは無く、麻酔が切れた後には多少の痛みが残る場合もあり、施術全体を通してまったくの無痛というわけにはいきません。
最終的に自毛植毛で行くのか、育毛剤による薄毛治療で行くのかは、AGA治療を行なう本人次第なのですが、自毛植毛には上記の様なマイナス面もあることを知っておかなければなりません。
術後に注意する事
手術後2~3日間は、お酒やタバコを控えます。シャンプーは、手術後48時間を経過すれば可能ですが、詳しい洗髪方法は医師に相談しましょう。
術後、最も注意しなければいけないのが感染症です。感染症による炎症を起こしてしまうと、毛包を含む毛髪の定着率が落ちてしまいます。頭部を清潔に保つことで防ぐことができますが、汚れた手で患部を掻きむしるようなことは絶対にしてはいけません。
睡眠中に無意識に頭を掻いてしまう可能性がある場合は、睡眠時に手袋をはめるなどして、術後の頭皮にダメージを与える可能性を少しでも排除しておきます。
手術後の傷跡についてですが、ドナーを採取して縫合した部分にうっすらと一本の線が残ります。これは、よほどの短髪にするとか、髪を掻き分けて探さそうとしない限りは目につきません。しかし、傷跡は少なからず残る可能性があるということは、頭に入れておかなければなりません。
薄毛治療の最終手段としての自毛植毛
このように自毛植毛は、後遺症などの報告例がない、安全性の高い手術と言えます。薄毛治療の選択肢としては、ミノキシジルやフィナステリドを使った発毛治療と同様に効果が高いとされていますので、育毛剤を使った治療で効果が無かった場合、最終手段として自毛植毛が救世主となってくれることでしょう。