喫煙とAGAの関係

AGA(男性型脱毛症)と喫煙の関係は、最近の研究によって悪影響があると判明しつつあります。健康面でも悪影響を及ぼす喫煙なので、AGA治療を行なう一環で、禁煙にも是非取り組んでもらいたいと思います。

AGAと喫煙

タバコは体に悪いという事実は、誰もが知っている情報だと思います。そして、タバコは体に悪いだけでなく、毛髪にも悪影響を及ぼしてしまいます。

タバコにはニコチンが含まれていますが、体内で吸収されたニコチンは血液を通り、最後は尿として排出されます。しかし、血液に入ったニコチンは血液の流れを悪くする作用がありますので、頭皮へ酸素や栄養を運び難くなってしまいます。

もう少し踏み込んで説明します。タバコは燃焼すると、一酸化炭素が発生します。そして、この一酸化炭素は赤血球内のヘモグロビンと結びつく作用があります。一酸化炭素とヘモグロビンが結びついてしまうと、血中の酸素を運ぶ役割が果たせなくなってしまい、酸欠に陥った状態になるのです。

髪の毛を育てる栄養素は血液を通して、毛を作り出す毛母細胞に送られますが、血液の循環が悪くなるということは、髪の毛に新鮮な酸素と栄養を送ることができなくなってしまいます。この状態では、いくら毛髪に必要な栄養素を摂取したとしても、毛母細胞まで十分に行き届かなくなるわけです。

他にも、ニコチンは心拍数を増加させ、血圧の上昇や末梢血管の収縮等を引き起こします。さらに、悪玉コレステロールを増やし、血管を詰まりやすくする効果もあると言われていますので、体にも悪影響を及ぼしてしまいます。

喫煙とDHTの関係

近年、ハーバード大学の研究によって、喫煙とDHTの関係が注目されるようになってきました。それは、喫煙がアンドロステンジオン、テストステロンやジヒドロテストステロン(DHT)などの男性ホルモンを増大させるというのです。男性ホルモンが増大すれば、DHTが生成され、これが薄毛や抜け毛の原因となってしまいます。

男性ホルモンの増加がAGAの原因であることは、近年の研究によって解明されつつありますが、その男性ホルモンをさらに増加させる作用がある喫煙は、お酒と違って適量というものは存在しないので、薄毛や抜け毛で悩んでいる人は、できれば禁煙を行なったほうがAGA治療の結果も良いものとなることでしょう。(喫煙や飲酒の影響による脱毛

タバコは百害あって一利なし

タバコは、食前や食後に一本、コーヒーと一緒に一本、休憩時間中に一本・・・と、気がつけば四六時中吸っているような状態になることも珍しくありません。

そして、飲酒やコーヒーと違って、タバコには何も体のためになる要素はありません。アメリカ国立薬物乱用研究所の研究によれば、ニコチンの依存性はヘロインやコカインよりも高いとされています。なぜこのような毒性の強いものが国内で販売されているのか疑問に思いますが、毛髪のためだけでなく、体の健康を考えても、喫煙は今すぐにでもやめたほうが得策といえます。

しかし、誰もがいきなり禁煙できるというわけではありません。禁煙するための専門医療である禁煙外来がある程なので、その中毒性の高さが伺えますね。

ちなみに、私の両親が1日に3箱は吸うヘビースモーカーだったのですが、徐々にニコチンやタールが軽いものにタバコを変更し、禁煙フィルターを装着しつつ、1年程で禁煙することに成功しています。喘息も改善して、体調もかなりよくなったそうなので、やはりタバコは百害あって一利なし、ですね・・。

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