薄毛に興味のある方なら、一度くらいは耳にしたことがあるかもしれない成分、それがミノキシジルです。ミノキシジルは、日本皮膚科学会が発表している、男性型脱毛症診療ガイドラインで推奨度A(行なうよう強く勧められる)に分類されている、数少ない「発毛効果が期待できる」成分です。
そして、このミノキシジルには現在、二つのタイプがあります。それは、「塗るタイプ」と「飲むタイプ」です。ミノキシジル配合の育毛剤のページでも、それぞれのタイプのミノキシジル育毛剤を紹介していますが、このページではもう少し詳しく概要を書いてみたいと思います。
塗るタイプのミノキシジル育毛剤
塗るタイプの育毛剤は、最もオーソドックスなタイプの育毛剤で、日本では大正製薬が販売している「リアップ」シリーズが有名です。そして、世界的に見た場合で有名なのがロゲインです。
ロゲインは、1988年になって初めて薄毛に効く薬としてFDA(米国食品医薬品局)に認可された、塗るタイプの育毛剤の元祖です。その後、ミノキシジルの含有量が増えたポラリスNR-09やポラリスNR-10が発売され、今日に至っています。
しかし、ミノキシジルは直接頭皮に塗布するよりも、体内から摂取した方がより高い効果が期待できるとされています。その結果、後述する「タブレットタイプ」が登場し、「塗る育毛剤」から、「飲む育毛剤」へと進化を遂げていきます。
飲むタイプのミノキシジル育毛剤
飲むタイプの育毛剤としては、他にもフィナステリドが有名です。フィナステリドは、ミノキシジルと双璧を成す「発毛に効果が高い」とされている成分です。そして、フィナステリド錠剤と同様に、最近ではミノキシジルを経口タイプにしたタブレット型が、人気の商品となっています。
タブレットタイプの利点としては、ミノキシジルを直接塗るよりも、体内から吸収させて内部から作用することで、より高い発毛効果が期待できる点です。また、毎日塗るのが億劫で手間がかかるというユーザーは、タブレットタイプを選ぶ傾向にあるようです。
しかし、良い面ばかりではありません。体内から作用するということは、ミノキシジルの効果が全身に及ぶということになります。結果的に、髪の毛だけでなく、体毛まで濃くなってしまうという副作用も、数多く報告されています。
正確にはこれは副作用でなく、ミノキシジルの正しい作用となるのですが、薄毛に加えて体毛が濃くなるというコンプレックスを余計に抱えてしまう可能性もありますので、体毛を気にしている人にとっては、タブレットタイプの服用には注意が必要となります。
飲むタイプと塗るタイプを使い分ける
この様に、塗るタイプと飲むタイプとでは、同じミノキシジルでもそれぞれで特性が違ってきます。それぞれの特徴をしっかりと理解して、自分に適した方のミノキシジル育毛剤を利用しておけば、思わぬ事態にならずに済みます。
では、どちらのタイプを利用すればよいのでしょうか?実際に利用しているユーザーを調べていると、体毛が濃くなることを敬遠する場合は、塗るタイプのミノキシジルを利用し、体毛が元々薄く、濃くなってもさほど気にならないユーザーは、飲むタイプを選択する場合が多いようです。
また、ミノキシジル単体での利用ではなく、フィナステリドを含む育毛剤(プロペシアやフィンカー等)と併用することで、満足できる発毛効果を体感できたという声が多く見られました。
どちらにしても、ミノキシジルを配合した塗るタイプの育毛剤のみでは、期待している程の発毛効果を得られない場合が多いようですので、フィナステリドとのセットで、ミノキシジル育毛剤を利用していく選択がベストだと言えます。