亜鉛と相性の悪い栄養素

亜鉛は、2型5αリダクターゼと、テストステロンの結合を阻害する効果があるといわれています。育毛やAGAの治療において、亜鉛を摂取することも効果的と言われていますが、この亜鉛と相性の悪い栄養素もいくつか存在しています。

そのような、亜鉛と相性の悪い栄養素の事を理解しておけば、亜鉛を多く含む食事の際に気をつけたり、サプリメントで亜鉛を摂る場合にも、他の栄養素を含むサプリメントは摂らないといった対応も可能となります。

食物繊維

特に胴・亜鉛・鉄に影響があります。食物繊維に含まれるミネラルがこれらの栄養素を吸着してしまう性質があり、食物繊維を多く含む食物と亜鉛を一緒に摂ってしまうと、体内に吸収されずに、そのまま体外に排出されてしまいます。

また、食物繊維は穀類と藻類由来のものには特に注意が必要です。全粒穀物を食べている中近東地域の人には亜鉛欠乏症が報告されています。原因として、食物繊維とフィチン酸による摂取阻害が原因で、このような亜鉛欠乏所となってしまうようです。

※全粒穀物:精白などの処理で、糠となる果皮、種皮、胚、胚乳表層部といった部位を除去していない穀物。

タンニン

主にコーヒーや紅茶、抹茶に含まれている成分です。食物繊維と同じく、タンニンと亜鉛が結びついてしま、体外に排出されやすくなってしまいます。また、タンニンは鉄分とも結びつきやすいので、鉄分も体外に排出されやすくなります。

それでも、趣向品であるコーヒーやお茶はどうしても飲みたくなります。その場合は、食事の最中には摂らず、少し時間を置いてから飲むようにすれば良いでしょう。

シュウ酸

シュウ酸も亜鉛と結びついてしまい、その吸収を妨げてしまいます。シュウ酸が多い食品としては、以下のものがあります。

紅茶やココア、チョコレートといったものは普段から口にすることも多いと思いますので、亜鉛の摂取の際には気をつけたいところです。

フィチン酸

食物繊維の項目でも書きましたが、フィチン酸も亜鉛と結びつきやすく、折角摂取した亜鉛を体外に排出してしまう作用があります。フィチン酸は、種子の表皮に多く含まれる成分で、穀物(玄米)や豆類(麦や豆)が原料の製品や、インスタント食品に多く含まれます。亜鉛以外にも、カルシウムやマグネシウムなどとの結合力が強いため、ミネラルの吸収を妨げてしまう成分です。

しかし、種子の表皮周辺には他の栄養素も多く含まれているため(玄米等)、過度に精製された食品は、これらの栄養素を失うことになります。亜鉛と一緒に摂らないように気をつければ、穀物類や豆類は健康のためにも食べておきたい食物ですね。

後は、あえて太字で記載しましたが、インスタント食品は要注意です。フィチン酸以外にも、体に影響を及ぼす成分が色々と入っています。夜食等で、お腹が減った際についつい食べてしまうことも多いインスタント食品ですが、健康維持の面でも、食べすぎには要注意です。

ポリリン酸

スナック菓子やインスタント食品等に入っている添加物です。この成分も、亜鉛と結合してその吸収を妨げてしまいます。

ポリリン酸は、「ポリリン酸ナトリウム」や「ポリリン酸カリウム」などの形で使われていますが、金属イオンの封鎖剤(キレート化剤)、pHの緩衝剤、結着剤などの目的で、他のリン酸塩類と併用しながら様々な食品に使われています。名前は「リン酸ナトリウム」のように簡略化して呼ばれることがあります。

亜鉛の摂取を阻害するだけでなく、体にも良くない成分との議論もなされている成分なので、あまり摂取しないほうが良いでしょう。(少なくとも私は気をつけています)

カルシウム

あまり大きな影響はありませんが、過剰摂取は要注意。やはり亜鉛の吸収を妨げてしまいます。

人間の体にとっても重要な亜鉛

亜鉛は毛髪にとっても重要な栄養素の一つですが、人間の体にとっても大変重要な栄養素の一つです。皮膚の代謝に対する作用であったり、このページの冒頭でも説明したように、ホルモンに対する作用においても、重要な役割を担っています。また、精液を作る上でも必須の栄養素です。

普段の食事の中では、亜鉛は中々摂取しにくい栄養素でもありますが、普段の食事の中に亜鉛を多く含む食材を意識的に入れたり、サプリメントによって補うといった方法で、しっかりと摂取していきたい栄養素です。

ジンク(ZINC)30mg

亜鉛(ジンク)は必須ミネラルの1種で、骨・筋肉・皮膚・毛髪など全身に存在するミネラルです。亜鉛に加えて、カルシウムもプラスされています。

髪の毛はたんぱく質で作られており、亜鉛はたんぱく質の合成に重要な働きをするので、髪に亜鉛は良いと言われています。

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