ごぼう茶と育毛の関係

今回はごぼう茶に関する話題をお届けします。

ごぼう茶と聞いてまず連想するのは、入浴後の水シャワーで薄毛・抜け毛を改善!の記事の中でも紹介した、南雲吉則先生ではないでしょうか。

ごぼう茶自体は昔から、特に美容に関心の高い女性の間で人気ではあったのですが、南雲吉則先生が若返りの秘訣として「水シャワー」と「ごぼう茶」を紹介したことから、最近になって特に流行となっている気配があります。

ごぼう茶の効果と効能について

ごぼう茶には、私達の体にとってとても良い影響を与える成分がたくさんはいっており、その効果・効能は多岐に渡っています。

ごぼうは元々、メディカルハープとして欧米で利用されており、食用として利用しているのは日本のほかでは韓国くらいといわれています。

ごぼうは根の部分の他に種子や葉の部分も薬用として利用されており、米国ハーブ製品協会(American Herbal Products Association)によるクラス分類では「クラス1」に分類されています。

この「クラス1」は、「適切に使用すれば安全」とされたクラスであり、大きな副作用も無く、病状の改善にもプラスの効果が期待できるということが証明されているのです。

主な作用としては、解毒作用や浄化作用の他、にきびや蕁麻疹、湿疹やアトピー性皮膚炎等の皮膚疾患の病状の改善に効果が期待できるとされています。

含まれている栄養素も豊富で、水溶性の食物繊維が便秘を解消し、カリウムが高血圧の予防改善等に効果的であるといわれています。

では、肝心(?)の発毛・育毛効果に関してはどうなのか?私なりに調べた結果を以下にまとめてみたいと思います。

ごぼう茶と発毛・育毛の関係

結論から言えば、ごぼう茶を飲んだからといって毛がフサフサになるというわけではなさそうです。ごぼうに含まれている成分に髪の毛が活発に生えるような成分が入っているわけではなく、また、抜け毛の元凶とされるジヒドロテストステロン(DHT)を抑制する働きがあるわけでもありません。

しかし、ごぼう茶には発毛と関係のありそうな、興味深い効果・効能があります。それが、「抗酸化作用」と「血行促進作用」、そして「デトックス効果」です。

優れた抗酸化作用を持つごぼう

ゴボウには「サポニン」や「クロロゲン酸」等のポリフェノールが含まれており、これらの成分が血液をサラサラにして、美肌効果や生活習慣病の予防・改善効果に期待がもてるといわれています。

ごぼうは他の野菜と比べても、かなり強力な抗酸化作用があると言われているのですが、この抗酸化作用が動脈硬化を予防し、肌の老化を遅らせることにも繋がると考えられます。

頭皮は肌の延長にあるものです。肌が若返るということは、当然頭皮にも若返り効果は及んでくるわけで、ごぼう茶を飲むことで、間接的ではありますが、発毛を促す可能性もあるというわけです。

血行促進作用が頭皮環境を改善する

また、ゴボウ茶はノンカフェイン飲料で、カフェインが入っている緑茶やコーヒーと比べて、体温を下げないという特徴があります。カフェインは体温を下げてしまう作用が確認されており、コーヒーや緑茶、カフェインが入っているその他の清涼飲料水の飲み過ぎは、体温の低下、すなわち「冷え性」の元にもなりかねないのです。

冷え性になると、当然体の中の血行が悪くなりますから、頭皮まで運ばれる血液量も減ってしまい、髪の毛を作る元となる「毛母細胞」まで、酸素や栄養素が運ばれにくい状態となってしまいます。

そうなると、強くて太い髪の毛が生えてこなくなり、細くてすぐに切れてしまう、弱い毛髪が育ってしまう頭皮環境となってしまいます。

現代人の病気は、この冷え性からくるものも多いと言われています。当ブログでも、適度な運動や入浴習慣、頭皮マッサージ等、血行を促進することの大切さを伝える記事をいくつか書いてきましたが、「冷えは万病のもと」として考え、なるべく体を冷やさない努力も行う必要があります。

デトックス効果で体の老廃物を排出

ゴボウには水溶性の食物繊維が豊富に含まれており、腸内に溜まった不要な老廃物を体外に排出して、体の中にたまった毒素を外に出してくれる作用も確認されています。

体内に毒素(不要物)が溜まってくると、体内外に様々な影響を及ぼしてしまいます。特に女性であれば、肌荒れやにきび、ふきでものといった肌トラブルが顕著となり、便秘は女性にとって大きな問題といえるでしょう。

このように、体内に老廃物や毒素が溜まることは、アンチエイジングの面から考えてもマイナスです。これらの不要物をしっかりと体外に出すことで、腸内環境の改善やダイエット効果、肌の老化防止作用、頭皮の老化防止作用にも及んでくるわけです。

頭皮の老化は抜け毛にとっても切れない関係にあり、人間は老化によって髪の毛が薄くなっていきます。これは、誰にでも平等に訪れることであり、至極自然な生理現象なのです。

しかし、その老化を少しでも遅らせることができるとするならば、その対策を行っていた人と、まったく行っていなかった人では、同じ年齢であってもその差は歴然といった結果になることもありうるというわけです。

ごぼう茶を飲むということをずっと実践してきた南雲先生の容姿を見ていると、その結果は当然なのかなと感じてしまいます。

ごぼう茶だけで髪の毛がフサフサになるわけではない

当記事では、ごぼう茶が秘める素晴らしい効果・効能を紹介してきましたが、発毛・育毛に関係する部分については、情報が勝手に一人歩きしてしまい、「ごぼう茶には発毛効果がある」と誤った認識が蔓延しているようにも感じました。

毛根がしっかりと根付き、引っ張ったくらいでは切れない、丈夫で太い髪の毛を生やすには、それ相応の頭皮環境が整っていなくてはなりません。

また、その頭皮環境を整えるためには、体全体の栄養バランスが整っていなければなりません。また、適度な運動、しっかりとした睡眠に、節操のある生活習慣(飲食等)は必要不可欠であるといえます。

発毛を助ける、間接的な作用は期待できるかもしれないが、ごぼう茶だけでは毛を生やすのは現実的ではありません。また、おそらくごぼう茶だけでは髪の毛が元気に育つということは無いでしょう。

それでも、この記事で紹介してきたように、ごぼうには素晴らしいパワーが秘められています。飲まないよりも、もちろん飲んでおいたほうがなんらかのプラス効果は得られやすいと考えられますので、砂糖の入ったコーヒーや清涼飲料水ばかりを飲んでいるなと自覚している方は、毎日の飲み物をごぼう茶に変更してみましょう。

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ちなみに、私が愛飲しているごぼう茶です。ごぼう茶は、とくにどのメーカーが良いというものは無いのですが、一応「国産である」ことに拘って私は購入しています。

価格は1000円もしないのですが、普通のお茶に比べると、やはり割高感は否めませんね・・。でも、コーヒーを毎日ガブガブ飲んでいた頃に比べると、かなり体調面でプラスの効果があったように感じます。私は若干便秘ぎみな体質なのですが、これに関しては本当に改善を実感することができました。

髪の毛に対する影響については、今のところはまだ大きな効果はわかりませんね。ごぼう茶以外でもサプリも摂ってますし、水シャワーや毎日の運動習慣等、色々な要因が関係してくるので、残念ながらこれ一つでどういった効果があるということは検証出来ないですね。

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中身。乾燥したごぼうが入っています。ちなみに私は、漉した後の残りカスのゴボウも食べてます(笑)。

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